旅の終盤は妻と一緒にウルルへ
オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。仲間とフィッシングを満喫した後は国立公園を一人旅。旅の終盤は、アリススプリングス空港で日本から来た妻と合流して、オーストラリア最大のランドマークであるウルル(旧称エアーズロックの現地名)を見に来ました。
オーストラリアの旅人はロングドライブが当たり前!?
ウルル(旧称エアーズロック)に到着した夜、ユララ・リゾートにあるホテルのレストランに出かけた。「アウトバックBBQ」という名前で、豪快なオージービーフが食べられるという店だった。
行ってみると、肉は豪快で最高なのだが、用意してあるグリルを使って自分で焼くのだという。
「また、自分で焼くのか!」
できれば、誰かに焼いてほしかったが、これも宿命とあきらめて、ステーキとソーセージのBBQを調理した。そして、久しぶりにたっぷりとワインをいただいた。オージー・ワイン、おいしかったです!
翌朝、朝食の準備をしていると、隣のモーターホームの男性が声をかけてきた。キャンプ場に泊まっている日本人は珍しいのか、よく話しかけられる。
「おととい1000km走って、昨日は400kmですよ」と話すと、「オレはメルボルンから来たんだが、900、900、500だよ」と笑った。上には上がいるものだ。
ハイキングコースで見る近景にも別の迫力がある
ウルルは、大地にそびえる巨大な一枚岩だ。アボリジニーの聖地であり、かつてはイギリス人のオーストラリア植民地首相の名をとってエアーズロック(Ayers Rock)と呼ばれていた。しかし、今はネイティブに敬意を払う意味からウルルという呼び方
ウルルの存在感は圧倒的だ。荒野のなかに隆起した岩は神秘的で、「地球のヘソ(出ベソ?)」と呼ばれるのも納得だ。
ぼくたちは半日かけてハイキングコースを歩いた。遠景で見る姿と近景とはまったく別の迫力、魅力がある。いくつもの神聖なモニュメントを確認して、世界遺産を満喫した。
近くには、カタジュタというもうひとつの景勝地がある。ボコボコと大地に岩が連なる様子は、大自然のアートと呼ぶにふさわしい。
仕上げはウルルの夕景だ。鉄分を多く含む土壌は極めて赤い。その赤い岩が、夕日を浴びて真っ赤に燃え上がるのだ。有名すぎる景色だが、やはり見逃すわけにはいかない。一度、キャンプサイトに戻ってシャワーを浴びてから出かけることにした。