クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • LIFE
  • 高騰する「ガソリン代」を節約するには?「エコドライブ」の真髄は、道路の流れ全体がスムーズになるように心がけることから
LIFE
share:

高騰する「ガソリン代」を節約するには?「エコドライブ」の真髄は、道路の流れ全体がスムーズになるように心がけることから

投稿日:

TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW

減速時は早めにアクセルを戻すのがコツ

続いて、運転の仕方で燃費の節約を考えてみよう。

市街地の場合、完全停止からの発進時にもっとも多くの燃料を使っていて、全体の38%も消費している。
つまり、信号などではできるだけスムーズに発進し、1回の青信号でできるだけ多くのクルマが止まらずに通過できるようにするのが、とっても重要。

「ふんわりアクセル」でモサモサ発進しても、次の信号でまたすぐ止まるようでは意味がなく、1台がゆっくり走ることで後ろのクルマがつかえて、流れが悪くなれば、その道全体の燃費が悪くなる。街全体、道全体の流れがよくなるように心がけるのが、エコドライブの真髄だ。とくに上り坂で減速してしまわないように、アクセルを踏み足すのが最重要といえる。

発進、加速、上り坂は、スムーズかつ力強くスマートに。反対に、減速時は早めにアクセルを戻すのがコツだ。

信号のある交差点では、停止位置を予測して早めにアクセルを離し、アクセルオフでフューエルカットを活用するのがポイント。レースでも「リフト&コースト」(アクセルから足を離し=lift、惰性でクルマを走らせること=coast)は多用されているテクニックのひとつ。

発進時は巡航速度まで躊躇なく加速し、減速時は早目にアクセルを戻し、惰性で走る。こうしたメリハリのある運転が、上級者とビギナーの差にもなってくる。

多少の速度変化を吸収できる間隔をキープする

もうひとつのタブーは波状運転。前走車との車間距離が短く、周囲の流れが少しでも変わると減速・加速を余儀なくされる運転をするのは下手なドライバーの証拠でもある。車間距離を適切にとって、多少の速度変化を距離で吸収できる間隔をキープしておくのがコツ。

渋滞しないでクルマがスムーズに流れるためには「約1kmあたり25台」がMAXというデータもあるので、できれば車間距離40mをキープするのが理想(車間距離2秒ルールで考えると、40km/hでは22.2m、60km/hでは33.3m)

そして、微妙な速度の調整は、ブレーキに頼らず、アクセルコントロールだけで行えるとベスト。ブレーキをちょこちょこ多用するのは、波状運転につながるので見直してほしい。とくに高速道路などでロングドライブをするときは、できるだけ一定の速度で走るのが、一番燃費にもいいしドライバーも疲れないので、実践してみるといいだろう。

12
すべて表示
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS