新型パワーユニットを搭載してより高性能に進化
新型2シリーズ グランクーペに搭載されるパワーユニットは、欧州ではガソリンとディーゼルの2種類だが、日本に導入されるのはガソリンモデルのみ。1.5L直3ターボに出力15kW(20ps)を発生するモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様の「220」と、2.0L直4ターボを搭載したMパフォーマンスモデル「M235 xDrive」となる見込みだ。
220のパフォーマンスがシステム最高出力170ps/システム最大トルク280Nmなのに対して、M235 xDriveは最高出力300ps/最大トルク400Nmとハイパワー(数値はすべて欧州仕様)。この数値は現行型M235i xDrive グランクーペの最高出力306ps/最大トルク450Nmよりもわずかながら下回っているが、加速性能を表す0-100km/h加速では、現行型よりも0.3秒速い4.9秒というパフォーマンスを発揮する。
MパフォーマンスモデルのM235 xDriveには、19インチ鍛造MライトアロイホイールやMコンパウンドブレーキシステムなどのサーキット志向の装備が用意されているほか、走行シーンに応じてダンピング特性を変化させる可変ショックアブソーバーのアダプティブMサスペンションを採用。ボディとシャシー接続部の剛性を強化した進化型シャシーにより、新型2シリーズ グランクーペそのものの俊敏性やステアリング精度、コーナリングダイナミクスが向上しているという。
そして最新BMWで外せないのが充実した運転支援機能。2シリーズ グランクーペも同様で、オプションとしてドライビング・アシスト・プロフェッショナルを設定。標準設定されたドライビング・アシストにプラスして、ステアリング&レーン・コントロール・アシストやレーン・チェンジ・ウォーニング、レーン・キーピング・アシストを搭載して、安全性を格段に高めている。
コンパクトな4ドアボディに、優れたパフォーマンスと信頼できる安全性を詰め込んだ新型2シリーズ グランクーペ。日本への導入が待ち遠しいモデルだ。
AMWノミカタ
E36やE46時代に比べると、現行のM3/M4のボディが肥大化したこととプライスも高くなったということもあって、M2へとシフトするBMWファンが多い。かつてのE36 M3やE46 M3の感覚でちょうどよくドライブできるのがM2なのである。まさしくそれと同じ理論で、2シリーズ グランクーペがかつての3シリーズセダンの後釜的な役割を担うのかもしれないが、日本市場ではセダンの需要はかつての勢いはない。日本への導入は喜ばしいが、どれだけ販売に貢献できるのだろうか。