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三菱新型「アウトランダーPHEV」は走りもインテリアも上質感アップ! ヤマハと共同開発のオーディオは「心洗われる」ほど感動ものでした

三菱新型「アウトランダーPHEV」は走りもインテリアも上質感アップ! ヤマハと共同開発のオーディオは「心洗われる」ほど感動ものでした

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

走りと乗り味も上質感を向上させている

そして走りについても磨きがかけられた。といっても筆者自身の初期型を試乗した際の試乗記を改めて見返すと「パワーコントロールは自然」「乗り心地は意外にも気骨のあるもの」などとしていて、おおむね好印象だった。が、最新型ではそれらのレベルが一段と高められたといえばいいか。

大きいのはタイヤがこれまでのマッド&スノーからサマータイヤ(ブリヂストン ALENZA)に替えられたことで音・振動が低められ、乗り味がよりスムーズになり、操舵感にもリアリティが増したのを感じる。

乗り味に関しては大きめの入力があった際のショックがかなり緩和され、走行中の揺れの収まりも向上しているのを感じた。最初の試乗記で「気骨のある」と書いたのは、じつはかなりオブラートに包んだもので、とくに街中などでタイヤから自重どおりのガツン、ゴトンといったショックが伝わることがままあったのが、サマータイヤということもあり、新型では断然スムーズになり、これで上質な室内の雰囲気との整合性も取れたと思う。

もちろんパワーコントロールも巧みで、高速走行に至るまで、制御は洗練されたもので、何か神経を逆撫でするような場面は起こらない。それと新型では充電電力を使用しての走行距離が3桁の106km(Mグレードのみ)ないしは102kmに乗せてきたのもポイントだ。前出の開発責任者・本多さんの言葉を借りれば、

「これなら途中で充電すれば電気で200km走れることになる。そうなれば“よしドライブに行ってみよう!”という気持ちになる」

というもの。日常使いは言うに及ばず、これまで以上に行動範囲を広げてくれそうなクルマに仕上げられたというわけだ。

specifications

■MITSUBISHI OUTLANDER PHEV P Executive Package(7 seater)
 三菱 アウトランダーPHEV P エグゼクティブパッケージ(7人乗り)

・車両価格(消費税込):668万5800円
・全長:4720mm
・全幅:1860mm
・全高:1750mm
・ホイールベース:2705mm
・車両重量:2180kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC 16バルブ
・排気量:2359cc
・エンジン配置:フロント
・駆動方式:フルタイム4WD
・変速機:CVT
・エンジン最高出力:98kW(133ps)/5000rpm
・エンジン最大トルク:195Nm/4300rpm
・モーター最高出力:(前)85kW(116ps)、(後)100kW(136ps)
・モーター最大トルク:(前)255Nm、(後)195Nm
・燃料タンク容量:53L
・駆動用バッテリー容量:22.7kWh
・公称燃費(WLTC):17.2km/L
・EV走行換算距離:102km
・サスペンション:(前)マクファーソンストラット、(後)マルチリンク
・ブレーキ:(前&後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前&後)255/45R20

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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