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元「日本一のフェラーリ使い」が本気で悩み中…都内の通勤車にはスバル車が最適!?「クロストレック」もあなどれない!【KEEP ON RACING】

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TEXT: 太田哲也(OTA Tetsuya)  PHOTO: SUBARU

燃費も走りも両立、圧倒的な走行距離

今回追加された注目のストロングハイブリッド仕様についても述べよう。そもそも一般的に「ハイブリッドって燃費のため」という印象があるかもしれない。だから走りは大したことないのでは、と疑う気持ちが多少はあるかもしれない。しかし、それを見事に裏切ってくれたのだった。

試乗では既存モデルとストロングハイブリッドとの加速比較テストをしてみた。前モデルでもそれなりに加速し、日常的な通勤や街乗りに必要十分な印象だ。でもそのあと乗り換えて、ストロングハイブリッドでフル加速すると、「速っ」。その瞬間、「あ、オレはこっちがいい」と思ったのだ。

サーキットは別として、僕は公道ではほとんどスピードを出さない。でもやっぱり愛車にするならストロングだ! 理屈ではない、そう本能的に判断したのである。

クロストレックの悪路走破性はピカイチ

次に試したのは悪路での走破性。台風の後で、地面はぐちゃぐちゃの泥だらけ。「あー、これは無理でしょ、絶対スタックする」と思うような悪路を、クロストレックは悠々と走り抜けていく。シンメトリカルAWDがしっかりとトルクを配分してくれるだけでなく、モーターのアシストも極低回転から加わり、タイヤが空回りすることなく難なく脱出できたのだった。

僕はプライベートでオフロードを走ることはないし走る気もないけれど、万が一の予期せぬ時の安心感はある。

クロストレックは通勤にも長距離にも最適な1台だが、悩みは尽きない

さらに驚いたのは走行可能距離の大きさだ。満タンで約1000kmも走れる計算だ。普通、ハイブリッド車はバッテリーを収めるため、燃料タンクが小さくなりがちだが、クロストレック ストロングハイブリッドはなんと63Lも入るのだそう。これだけ走れれば、旅先で「ガソリンが切れそうだ……でもあのスタンド混んでるな……」って悩む必要もない。

結論として、クロストレックがウチに来たら……。突然の天候変化に対応できて、これ1台で日々の通勤も週末の冒険もどちらも安心して楽しめそうだ。

だがそうなると、他の愛車たちの出番がめっきり減ってしまいそうで、それも悩ましい……。

■太田哲也さんのコラムはこちら
KEEP ON RACING
https://www.keep-on-racing.com/

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  • 太田哲也(OTA Tetsuya)
  • 太田哲也(OTA Tetsuya)
  • 1959年11月6日生まれ。モータージャーナリスト/元プロフェッショナルレーシングドライバー。1986年から当時のトップ・フォーミュラであったF3000やグラチャンに6シーズン出場。マツダのワークスドライバーにも抜擢され、プロトタイプカーのグループCカーによる国内レース出場及び海外テストを担当。ル・マン総合優勝車となるマツダ787Bなどをドライブした経験も持つ。その後GTレースに転向し、イタリアのフェラーリ準ワークスなどから4年連続でル・マン24時間レースにフェラーリF40GTEで出場。同時期に全日本GT選手権などでもフェラーリF40やF355で優勝するなど「日本一のフェラーリ遣い」の異名を取った。50代からは実業家にも転身、チューニング・ブランド「TEZZO」をプロデュース。著書『クラッシュ〜絶望を希望に変える瞬間』『リバース〜クラッシュ2魂の戻る場所』(共に幻冬舎)はベストセラーとなり映画化もされた。2024年度カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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