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46年放置されたランボルギーニ「ミウラP400S」が約1.5億円! 事故車であっても驚きのプライス…ミウラは正真正銘、元祖スーパーカーでした

46年放置されたランボルギーニ「ミウラP400S」が約1.5億円! 事故車であっても驚きのプライス…ミウラは正真正銘、元祖スーパーカーでした

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

ミウラP400Sとは?

ここで紹介するミウラP400Sは、オリジナルのミウラP400のアップデート版として1969年に生産が開始されたモデル。外観で異なるのは、お馴染みのヘッドランプを取り囲む「まつ毛」の中にあるヘッドライトベゼルや、エクステリアウインドウトリムがクロームメッキされたこと、リアに「S」のエンブレムが追加されたことなどで、一方インテリアではメーターレイアウトや質感の向上、そしてパワーウインドウの標準装備化なども行われている。

ミッドに横置き搭載されるV型12気筒エンジンは、ハイリフト・カムシャフトや4基のウェーバー製40IDL-3Lの採用で、さらに20psのエクストラを得て370ps仕様に。トランスミッションは5速MTでレシオも1パターンのみの設定だったが、ファイナルは3タイプからの選択が可能だった。その中から最も高速型の4.05を選ぶと、最高速は285km/hを記録した。

46年間眠り続けていた

ルディ・クライン氏のジャンク・コレクションの中で、正確には広大なポルシェ・フォーリン・オートの塀の中で46年間眠り続けていたミウラP400Sが、最後にドライブされたのは1978年3月のことだった。

その時にフロントエンドからの衝突事故を起こし、それをクライン氏が入手、コンディションは事故時のそれから変わることなく46年間の時が過ぎた状態である。

「4070」のシャシーナンバーを持つこのミウラP400Sは、エンジン、ボディともにナンバーマッチングも完璧。ランボルギーニの記録によれば1969年5月20日、イタリアの著名なランボルギーニのカスタマーに新車で納車され、生産時のカラーはブルーレザーとクロスのインテリアの上に、ジャッロフライ(黄色)のボディカラーだったとされるが、当時ランボルギーニで働いていたエンツォ・モルッツィの記憶によれば、それは納車直前にブルーに再塗装された。

つまり現在のカラー・コンビネーションは、出荷時そのままの姿にほかならないのだ。現在までの走行距離は約5万2700km。RMサザビーズはこのモデルに50万ドル〜70万ドル(邦貨換算約7315万円~1億661万円)のエスティメート(予想落札価格)を提示。だが入札はこのレンジを超えても一向に勢いを衰えさせることはなく、最終的にはじつに96万7500ドル(同約1億4735万円)にまで至ることになった。

そのフルレストアが終了した時、このミウラP400Sは、どれだけ美しい姿を我々に披露してくれるのだろうか。その瞬間を楽しみに待ちたい1台である。

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