見どころ満載のBRIDEブースに注目
2025年1月10日〜12日まで開催されている東京オートサロン2025。レーシングにコンフォート、コラボレーションからチャイルドシートまで、シートの奥深い世界観をスペース一杯に展開したBRIDE(以下:ブリッド)のブースを紹介します。
エヴァンゲリオン レーシングとコラボレーション
まず注目したいのは、オートサロン初日の1月10日に会場でアンベールとなった「ZETA IV REIMS EVAR MODEL 01/02/00」。エヴァンゲリオン レーシングは結成15年目のチームで、今回初めてブリッドとコラボレーションを行った。エヴァンゲリオンの初号機、2号機、零号機の各機体をモチーフにデザインがされている。
ベースとなったのは、ブリッドのフルバケットシートのスタンダードモデルであるZETA IVで、サーキット走行にも適し、保安基準にも適合。価格は一脚/22万円(消費税込)で、1月10日より受注を開始している。
レーシングミク2024Ver.が展示
もうひとつ、ブリッド×レーシングミクのコラボレーションモデル第3弾「ZETA IV レーシングミク2024Ver.」が展示された。クオリティの高さからファンを唸らせてきたグッドスマイルカンパニーとのコラボレーションから生まれた最新バージョンのフルバケットシートだ。シートの表皮カバー全体にレーシングミク専用のデザインパターンを採用している。こちらは、2025年3月31日受注終了予定の期間限定生産モデルで、すでに2024年12月1日より受注開始となっている。価格は、一脚/22万円(消費税込)。
トヨタの開発した「導電性表皮材」を運転席に採用
3つ目は、GR TOYOTA Gazoo Racingとレーシングドライバー佐々木雅弘が率いるGROW DesignによるOEMの新製品エアロスタビライジングスポーツシートが展示された。このシートは、佐々木雅弘選手がスポーツドライビングとストリートでの快適性にこだわって開発したプレミアムなスポーツリクライニングシートで、GR86、GRヤリス、GRカローラの車種専用モデルとなっている。
特筆できるポイントは2点。ひとつは標準的な日本人体形に合わせた寸法になっており、ホールド性が良好なこと。もうひとつは、シート座面にトヨタの開発した「導電性表皮材」を運転席に採用したこと。
トヨタ純正GRパーツに、表面に塗るだけで空気の流れを整流し、ボディ形状が本来持っている空力特性を一層発揮させる「GRエアロスタビライジングコート」がある。それの応用で、ドライバーと周辺にたまっている静電気をボディ全体に分散させて帯電量を低減させることで、安定した車両挙動と疲れにくさを実現できるとのこと。その効果は明らかに体感できるレベルのようだ。
チャイルドシートは2025年2月3日から受注開始
さらにチャイルドシート専門ブランド「リーマン」と共同開発したブリッドのチャイルド・ジュニアシートの新製品「コンフォルテ・レーシング」も発表。本格的なレーシングシートをモデルにしたモノコックボディのフォルムで、高いホールド性と安全性を実現(最新安全規則R129に適合)している。
子供の成長に合わせ、チャイルドモードからハイバックモードへとモードチェンジが可能で、およそ15カ月から12歳ごろまで長く使用できるのが特徴だ。安全性と同時にレーシングな英才教育も可能な秀逸なモデルといってもいい。価格は、一脚/5万5000円(消費税込)。こちらは2025年2月3日から受注開始の新製品となる。
フルバケット用アップデートキットが登場
また新製品といえば、ブリッドのシートレールの剛性を18%も高められる「フルバケット用アップデートキット」にも注目が集まっていた。この製品はFOタイプ・LFタイプのシートレールに使用可能な、シートレール用の補強ブレース。シートとボディを仲介するシートレールの剛性を高めることで、ドライビングインフォメーションや操作性を向上させるアイデア製品だ。
こちらは、2024年12月10日より受注開始になっており、テストしたレーシングドライバーからはかなり高評価を受けているとのこと。最新の高剛性シートと組み合わせれば鬼に金棒で、長年の仕様で剛性感が薄れてきたシートと組み合わせればシャキッとした感覚が復活し、リフレッシュ効果も大きい。
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そのほかにも、ブリッドの大田工場長が惚れ込み、高瀬社長に直談判して製品化を目指している、ヌバックのような肌触りと高級感を持ったヌグレ生地(PVC製)を表皮に使ったERGOSTERのコンセプトモデルや、新素材のシリコーン生地を使うことで、真っ白な表皮にもかかわらず、防汚性が高く、色移りの心配もないGIAS IIIのコンセプトモデルなども展示され、見所たくさんだったブリッドのブース。
東京オートサロン2025に間に合わなければ、2月7日から9日まで開催される大阪オートメッセの会場で実物を是非チェックしてほしい。