ドノーマル状態のクラウンからバラクーダ風ルックに
2024年9月15日に千葉県のロングウッドステーションで開催された「CLEAN CULTURE JAPAN(クリーンカルチャー ジャパン)」は、アメリカン・カーカルチャーをテーマにしたカスタムカーのイベント。会場で見かけたのは、大きく前傾したホットロッドスタイルながら、よく見ると4ドアのトヨタ「クラウン」。いったいどんなカスタムメニューなのか、オーナーに聞いてみました。
たまたま条件に合ったのがMTで4ドアのクラウン
一見するとアメ車(モパー)のホッドロッドスタイル、よくよく見てみると4ドアの左ハンドル車だが、ドアが小さくボディサイズもアメ車に比べ小さく見える。アメリカンなミニカー「ホットウィール」も連想させるこのクルマのベースとなったのは、じつは1995年式トヨタ「クラウン」。オーナーの中嶋祐貴さんは10年以上も前に、ノーマルの状態でこのクルマを購入したのだという。
「セダンでフロアミッションのMT車が欲しかったんですけど、たまたまこの4ドアのクラウンがあったんです。ドノーマルで真っ白で、バンパーもウレタン。それをメッキと丸目4灯にして、よくあるクラウンのホッドロッドスタイルにしたんですけど、そこからさらに次のステップに進もうと思ったんですよ。正直そんなにモパーの知識はなかったんですけど、アメ車の雑誌を読んでいたら、どことなくクラウンってバラクーダっぽいかなって感じて」
バラクーダ化するとともに左ハンドルに加工
クラウンをプリムス「バラクーダ」化することにした中嶋さんは、ボディをオールペン。バラクーダと似たグリルを製作し、テールライトは1972年式バラクーダ用を移植。リアドアをスムージングすることで、4ドアだったボディを2ドアルックにカスタム。
さらにホットロッドといえばスーパーチャージャーということで、ボンネットにはアクセルワイヤーに連動するダミーのエアスクープをセット。ダックテールはロケットバニーの180型クラウン用をパテ成形し、マフラーはワンオフのサイド出しを装着している。
足まわりはリアにモンローのエアショックを装着しリフトアップ、フロントはダウンサスで車高が落とされ、ホイールはフロント6J、リア10Jのクレーガーのスーパースポーツをセレクトしている。この他チェーンのステアリング、リアシートをオフしてDIYのウーファーボックス装着などのカスタムが行われているが、一番大きなカスタムは左ハンドル化だろう。
「やっぱりアメ車っていったら左ハンドルだってことで、80スープラのステアリングラックを使って加工してもらいました。ダッシュまわりはもうほんと、純正を切り貼りしてパテで成形しています」
今後はチョップドルーフ化?
各部がカスタムされた中嶋さんのクラウンだが、エンジンはノーマル。それというのも、「ハッタリカー」というのがコンセプトだそうで、その方向でボンネットピンなどもダミーとなっている。もうここまでやれば完成と思いきや、まだまだ考えているプランがあるのだとか。
「今後はチョップドルーフにしたいですね。左ハンドルにした時にチョップドルーフと悩んだんですよ、金額的に同じぐらいだったんで。できればルーフを20~30cmは下げたいですね、前が見えないくらいの。なんか異物感を出したいんですよね」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)