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スズキ「ジムニー」と「キャリイ」をニコイチして日野「レンジャー」!? 年明けまでかかって製作したNATSの学生たちの力作を紹介

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • NATS MINI RANGER:エンジンはF6A型で、657cc/55psというスペック。マフラーはモーターファーム エキゾーストシステムMUDSTARだ
  • NATS MINI RANGER:リアの灯火類はモーターファーム トリチューブLEDテール。このアングルから見るとミニサイズとは思えない
  • NATS MINI RANGER:日野チームスガワラ(日野自動車と日本レーシングマネージメントで構成されるダカール・ラリー共同参戦チーム)のステッカーも貼られている
  • NATS MINI RANGER:ステアリングは、コンペティションユースに適したNARDIのスポーツタイプラリー。メーターはPIVOT GT GAUGE-60
  • NATS MINI RANGER:バケットシートは、BRIDEのフルバケットシート定番モデルであるZETA III
  • NATS MINI RANGER:サスペンションは、モーターファーム リーフタイプS足まわりキット
  • NATS LFA-II GTconcept:SUPER GTのGT500クラスで新型車のLEXUS Electrified Sportが参戦することを想定して製作したカスタムカー。エアロはNATSオリジナル
  • NATS LFA-II GTconcept:「カスタム好きにモータースポーツの素晴らしさ、モータースポーツ好きにカスタムの素晴らしさを伝える」がコンセプト
  • NATS LFA-II GTconcept:エンジンは、1998ccのFA20型。GReddyの製品でチューニングしている。レーシングマシンとカスタムカーの垣根を超える車両だ
  • NATS SAMURAI:「多様性、変化、不同」をコンセプトに、LJ20型スズキ ジムニーにハイドロキット、ワイヤーホイール、コンチキットなどを取り付けている
  • NATS SAMURAI:トレーラー、カスタムバイク、ボディおよびインテリアにカスタムペイントを施し多様性を表現している
  • NATS袖ケ浦 スバル360:吉井自動車工業から寄贈された思い出深い車両をベースに、学生たちが自動車車体整備科で学んだ技術を活かし、キレイにリフレッシュしたもの
  • CMR ロードスター:2024年シーズンのMAZDA GROUP CHALLENGE CUP 富士スピードウェイ3時間無給油耐久レース参戦車両
  • NATS FFN13:第22回学生フォーミュラ日本大会2024で総合4位となったNATSオリジナルフォーミュラマシン
  • フォーミュラビート(JAF-F4)NATS001:童夢製のモノコックをベースにモータースポーツ科の学生たちが部品を製作して造り上げたオリジナル・フォーミュラビートマシン
  • NATS MINI RANGER:リアのカーゴスペースの造りも本格的。タイヤはTOYO TIRESのOPEN COUNTRYで、サイズは前後とも195/80R15
  • NATS MINI RANGER:エアロはNATSオリジナルで、REIZ 流星バージョン ALL LED HEAD LIGHTを装備。ホイールは、CRIMSON DEAN COLORADO(前後とも15×6.0J-5)

東京オートサロン2025のNATS 日本自動車大学校ブースは今年も豊作

世界最大級のカスタムカーイベントである東京オートサロン2025が2025年1月10日~12日に開催されました。日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」として定着し、国内外の自動車ファンが大挙して来場するビッグイベントから、今回はNATS 日本自動車大学校のブースを紹介。なかでも軽自動車サイズで日野「レンジャー」を再現した1台は驚きの内容でした。

ジムニーのフレームとキャリイのキャビンを合体させたNATS MINI RANGER

27年連続で東京オートサロンに出展し、のべ244台ものカスタムカーを製作してきたNATS 日本自動車大学校は、東京ドーム3個分という広大なキャンパス内に専用サーキットまで有している自動車整備士養成学校。まさに日本を代表するカーメカニックの学び舎のひとつだといっていい。

その規模の大きさから、東京オートサロンにおいては毎回ギャラリーの度肝を抜くカスタムカーの数々を披露しているが、今年はドレスアップ・SUV部門にエントリーした「NATS MINI RANGER」に注目してみた。

「Small and Big Rally Car」をコンセプトに、1995年式のスズキ「ジムニー」(JA11V型)のフレームをベースとしてスズキ「キャリイ」(DC51T型)のキャビンを合体。15インチホイール、追加メーター、リフトアップ、フェイススワップなどを施し、世界一過酷なレースとして知られるダカール・ラリー(パリ・ダカールラリー)のカミオン(トラック)部門で活躍しているモンスターマシン、日野「レンジャー」をミニサイズで再現している。

学生たちが半年かけて作業の末に完成

製作を担当した27期生の生徒たちによると、昨年ボディを使用したJA11V型ジムニーのフレームが残っていたので、それを活用して日野 レンジャーに仕立てるというコンセプトが、2024年の春から初夏にかけての時期に決定したのだという。

軽トラックのキャリイを用意し、7月になってから作業を開始して、鉄板を使ってフロントマスクをレンジャー風に変更。キャリイの荷台を少しだけ残し、それを基点としてリアのカーゴスペースを製作したそうだ。

年明けまで作業していたらしく、学生さんたちの中では東京オートサロン2025が開幕した興奮と、無事出展できたことに対する安堵の気持ちが交錯していたようだ。

多彩なカスタムカーたちが来場者を楽しませた

今年のNATS 日本自動車大学校ブースでは、NATS MINI RANGERのほかに、LJ20型スズキ ジムニーをベースとした「NATS SAMURAI」(ドレスアップ・コンパクトカー部門にエントリー)、ZN6型トヨタ「86」をベースとした「NATS LFA-II Gtconcept」(ドレスアップ・スポーツカー部門にエントリー)、童夢製のモノコックをベースにモータースポーツ科の学生たちが部品を製作して造り上げたオリジナル・フォーミュラビートマシン、1997年式の「ウィネベーゴ」をべースとした移動教室車なども披露され、来場者を楽しませた。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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