レーシングフィンを組み合わせた外装に注目
2025年も期待を裏切ることなく話題のカスタムカーが勢揃いした「東京オートサロン」。その中でもひときわ注目を集めたのが、カスタムカー界においてつねに我々を驚かし話題を振りまく「リバティーウォーク」。そこに展示されていたのはランボルギーニ「ミウラ」でした。
スーパーカーブームを経験した世代にとってはたまらない1台
世界が注目する日本のカスタムブランド「リバティーウォーク」の話題作りは毎年、東京オートサロンからはじまる。すでに、開催前からSNSを通じで製作過程の一部を配信したことで噂になっていたが、2025年のリバティーウォークの目玉は驚くことに希少車のランボルギーニ「ミウラ」をベースにしたフルカスタム仕様車だった。
スーパーカー世代にとって憧れのマシンをさらに魅力的に現代アレンジを加えたドリームカーとして仕上げる。その情報にカスタムカー好きの心は揺さぶられ期待値も高まった。
2025年1月11日14時30分に開催された幕張メッセ東ホール・アンヴェール会場には、そんなスーパーマシンの姿をひと目見ようと、大勢のギャラリーが駆けつけた。その光景は凄まじく、ブース前の通路を完全に埋め尽すほどの大盛況ぶりとなっていた。
2024年のランボルギーニ「カウンタック」に続き、2025年はランボルギーニ「ミウラ」に挑戦。この流れは、まさに昭和のスーパーカーブームを経験した世代にとってはたまらない。
「LB-Silhouette WORKS GT Lamborghini Miura(LBシルエットワークスGTランボルギーニ ミウラ)」と名付けられたスーパーカスタムカーは、リバティーウォークが誰もが認めるわかりやすいドリームカーを独自のノリとアレンジ技術によって現代カスタムカーとして提案するモデルだった。
レストア中のミウラの情報が舞い込んできた
この希少車であるランボルギーニ ミウラをベースにしようと思ったきっかけは、本当に偶然の巡り合わせだった。当初の計画には入っていなかったらしいが、常に珍しい車両を求める加藤会長のもとに、レストア中のミウラがあるという情報が舞い込んで来た。ランボルギーニ ミウラといえば、加藤会長にとっても幼少期に憧れたスーパーカーである。これは手に入れておきたいと素直に思ったらしい。
そこで現車を確認してみると、かなり長い時間、放置されていた車両で、ボディもバラバラ、足回りもバラバラの状態。しかも部品の傷みもだいぶ激しかったという。ただ、そんな車両でも、かつてのドリームカーには夢がある。加藤会長もそうであったように、このスーパーカーを使ってリバティーウォークならではの現代カスタムを加えれば、ランボルギーニ ミウラを知らない世代、子供たちとってのドリームカーになるんじゃないか。今回のLBシルエットワークスGTランボルギーニ・ミウラは、そんなクルマ好き、カスタムカー好きへのメッセージを込めて製作されていた。
一体成型によるワイド&ローフォルムがポイント
車両デザインについては、2018年に発表したフォードGT40ベースのLB-WORKSミウラとはまったく違うデザインにするべく、リバティーウォークとしては初となる海外デザイナーを起用。ただし、加藤会長が提唱するシルエットを纏わせつつもレーシングなイメージをより印象付けるアレンジを随所に加えている。
ボディキットのシリーズとしては、シルエットワークスに属しているので、ビス止めではない一体成型によるワイド&ローフォルムがポイントだ。ただ、今回のランボルギーニ ミウラに限っては、俗に言うヘッドライトのまつ毛をモチーフに、フィンを強調するデザインを特徴にするべく、アイポイントとなる箇所には必ずレーシングフィンを組み合わせた外装をセット。
これまでにないアプローチとして、ワイドフェンダーに入れたことで、よりワイド感が強調し、レーシーな印象を高める相乗効果を持たせる工夫を施していた。
デザインのすべてにレーシングを意識しているため、フロントリップのカナードも大きく大胆にデザイン、さらに、巨大なGTウイングやアンダーデュフューザーの造形もレーシー極まりないスタイルを作り出している。
クルマ好きな若い子たちの心に残る1台に
カスタムカー大国と呼ばれる日本において、その最先端をリードするリバティーウォークは、やっぱり2025年もやってくれた。世界的にもランボルギーニ ミウラをカスタムしようなんて思いつくところはどこにも存在しない。そういう意味でも、加藤会長率いるリバティーウォークのチャレンジは、我々がかつてスーパーカーを見て衝撃を受け、のめり込むきっかけになったように、クルマ好きな若い子たちの心に残る1台にきっとなることだろう。
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東京オートサロンで見逃したという人に朗報だ。2024年2月7日〜9日に開催される大阪オートメッセでもこのミウラが展示されることが決まっている。西日本のリバティーウォークファンだけでなくスーパーカーファン必見の「LBシルエットワークスGTランボルギーニ ミウラ」。ぜひ、現車をその目で確かめてほしい。いまなら前売りのチケットが好評発売中だ。