クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 最高速316キロを記録した伝説の「ソアラ」が蘇る!?「大川ソアラ」をリスペクトしてトラストが本気で製作…ハンパないこだわりが凄すぎた!
CUSTOM
share:

最高速316キロを記録した伝説の「ソアラ」が蘇る!?「大川ソアラ」をリスペクトしてトラストが本気で製作…ハンパないこだわりが凄すぎた!

投稿日:

TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • トヨタ ソアラ:インテリアがオールブラックになっているのもこだわり
  • トヨタ ソアラ:10系のソアラにはブラック内装が無いため、今回はシートもリクライニングバケットの表皮をブラックに張り替え、ルーフやドアパネルもブラックアルカンターラ仕立てのリメイクを施していた
  • トヨタ ソアラ:このクルマでは、純正よりも1mmオーバーサイズのOS技研製φ84鍛造ピストンと強化コンロッドを組んだ3.1L仕様。タービンはワンオフエキマニを介してセットするTD05H-18Gタービンを2基使ったツインターボ仕様となっていた
  • トヨタ ソアラ:当時を知るクルマ好きにとっては涙モノな1台
  • トヨタ ソアラ:オリジナルユニットから載せ換えることなく、6M-Gのままトラスト製パーツを使ってチューニング
  • トヨタ ソアラ:タービンはTD05H-18Gタービンを2基掛けしている。また、サージタンクを交換し電動スロットルも追加していた
  • トヨタ ソアラ:あえて純正ストックボディのままをキープし、唯一、トラストカラーのアレンジのみ加えた
  • トヨタ ソアラ:トラスト大川ソアラが当時達成した最高速は驚くことに316km/hという大記録だった
  • トヨタ ソアラ:ホイールはワーク製MEISTER M1(F17×9.0J/R17×10J)をセットしている
  • トヨタ ソアラ:1980年代を代表するトラストのエンジンオイルTEFTUNEをはじめ、GRACERやGREX等のブランドステッカーも貼られていた
  • トヨタ ソアラ:会場に訪れたチューニングフリークからも懐かしいという声が聞こえてきた
  • トヨタ ソアラ:快適に楽しめる1台として仕上げるべく、電動スロットルを導入し、LINKコンピュータによるフルコン制御に変更されている
  • トヨタ ソアラ:足まわりは、現代流として本気走りにも対応するPloom製のエアサスキットをセットしている
  • トヨタ ソアラ:当時を知るクルマ好きにとっては涙モノな1台

懐かしの「大川ソアラ」がオートサロンに登場

東京オートサロン2025のトラストブースにおいて「懐かしいぃ〜」という言葉が飛び交う中に置かれていたのはトヨタ「ソアラ(10系)でした。トラスト ソアラといえば、ターボチューン創成期と言われた1980年代に茨城県にあった日本自動車研究所こと通称「谷田部」で開催された最高速アタックのことを思い出す、懐かしの1台です。

目指せ300キロをテーマに極限の競い合いが展開

その後に目覚ましい発展を遂げ、パワーウォーズ化の原点となった舞台には、当時、トラスト、HKS、RE雨宮、RS山本、トライアルといったメーカー、ショップが最速をかけてしのぎを削っていた。

そのステージでは、チューナー同士の意地の張り合い、「どっちが速い?」「目指せ300km/h」をテーマに極限の競い合いが展開されていた。その中にあって、トラスト創設者のひとりであった大川光一氏が、個人所有のチューンド・ソアラでテストラン! エンジン仕様は、自らチューニングした大川スペシャル6Mツインターボ仕様だったが、エアコン、オーディオが付くハイソなストリートカーにもかかわらず、そのクルマは、本気で作り込んだワークスマシンより先に300Km/hオーバーを達成した。これが最高速アタックにおけるチューンドマシン史の中で伝説として語り継がれている。

今回、トラストブースに展示されていたソアラは、そんな大川ソアラをリスペクトして製作。だからこそ、会場に訪れたチューニングフリークからも「懐かしい」という声が聞こえてきたわけだ。

当時遊んでいた世代の心に刺さる1台として仕上げていた

今どきのカスタムならば、ボディにも加工を加えてワイドボディ化やフェンダー叩き出し等の処理を施すのがフツーだが、今回は「大川ソアラよ再び」がテーマなので、あえて純正ストックボディのままをキープし、唯一、トラストカラーのアレンジのみ加えた。

また、エンジンについても、オリジナルユニットから載せ換えることなく、6M-Gのままトラスト製パーツを使ってチューニング。昔、チューニングカーを乗り回し遊んでいた世代のオーナーにとっても心に刺さる1台として仕上げていた。

速さと乗りやすさを両立したチューニングに

搭載しているエンジンスペックは、当時の仕様は排気量2759㏄にアリアス製鍛造ピストンを組み込むTD06ツインターボ仕様だったが、このクルマでは、純正よりも1mmオーバーサイズのOS技研製φ84鍛造ピストンと強化コンロッドを組んだ3.1L仕様(3024cc)。タービンはワンオフエキマニを介してセットするTD05H-18Gタービンを2基使ったツインターボ仕様で、このあたりは大川ソアラに合わせたスタイルといえる。

ただ、旧型エンジンながらも、ぎくしゃくするような走りではなく、快適に楽しめる1台として仕上げるべく、電動スロットルを導入し、LINKコンピュータによるフルコン制御に変更することで速さと乗りやすさの両方を図っている点にも注目してもらいたい。

また、ソアラ好きなら気づくと思うが、インテリアがオールブラックになっているのもこだわり。じつは10系のソアラにはブラック内装が無いため、今回はシートもリクライニングバケットの表皮をブラックに張り替え、ルーフやドアパネルもブラックアルカンターラ仕立てのリメイクを施していた。

この10ソアラ、細かくボディを見ていけば、1980年代を代表するトラストのエンジンオイルTEFTUNE(テフチューン)をはじめ、GRACER(グレーサー)やGREX(グレックス)等のブランドステッカーも貼られていて、こういうところでも、当時を知る者にとって懐かしさを感じさせてくれる1台として仕上げられていた。

すべて表示
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS