エンジン車をより長く楽しむチューニングを提案
2025年1月10日〜12日まで千葉県の幕張メッセで行われた東京オートサロン。HKSブースでは、3台展示したデモカーのうち、「THE HKS SKYLINE GT-R BNR34 Dimension:Z」が東京オートサロン2025のチューニングカー部門 優秀賞を受賞しました。今あえてエンジン車をより長く楽しむためのチューニング技術を提案してきた、HKSの出展内容を紹介していきます。
人気のシビック タイプRとGRヤリスが展示
HKSブースのデモカーを見ると、まずグローバルな視点から海外でも人気のあるホンダ「シビック タイプR」(FL5)とトヨタ「GRヤリス」(Gen2)の2台を製作し展示していた。
「HKS HIPER CIVIC FL400R」と名付けられたシビック タイプRは、「GT4845スポーツタービンキット」を開発し400psオーバーを狙う。エキゾーストも海外専用「ハイパワーマフラー」を用意しているのが大きな特徴だ(国内の保安基準はNG)。エクステリアも「ボディキットタイプS」(開発中)を装着しエアロチューンが施されていた。
GRヤリスはクーリングパーツと「Power Editor」によるブーストアップ仕様で、開発中の「ボディキットタイプS」もお披露目した。
THE HKSの第3弾が登場
そして日産「スカイラインGT-R」(R34型)が展示されていた。こちらはトヨタ「GR86」、日産R35「GT-R」に続き、HKSでクルマ1台をトータルで仕上げてデリバリーする車両販売事業「THE HKS」の第3弾として登場した。「RB26改3.0Lコンプリートエンジン」に大容量タービン「GT7095_BB」を組み合わせて、900psのハイパワーを誇る。
ちなみに、このデモカーと同一仕様の制作も可能で、チューニング費用の目安は、およそ8800万円(車体込み)。「900psもパワーはいらない」「もっとサーキットに振って」といった個別のオーダーにも応じられる体制となっている。
ヘリテージパーツの開発も進んでいる
個々のパーツで注目したいのは、JDMクラシックカー パーツ ラインナップ。ロータリー用の強化点火コイルや、日産「フェアレディZ」(Z32)用の車高調「ハイパーマックスS」、マツダ「ロードスター」(NA型)やホンダのB16A、B16B、B18C用のカムプーリーなどを新規に開発。また製品化間近のRB26DETT用の強化シリンダーライナーなども展示していた。1980年代~1990年代の名車を元気に走らせるためのヘリテージパーツの開発にも乗り出し、多くの注目を集めていた。
コルベット用の車高調も開発中
その他、2024年ダートトライアルの全日本選手権にエントリーした三菱「ランサーエボリューション」(チャンピオン獲得)のサスペンションも参考出品していた。
さらには、開発中のシボレー「コルベット」(C8)用の車高調も展示されていて、輸入車のチューニングにも乗り出していく気配が感じられた。今後、ますます目が離せないHKSに注目をしたい。