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「令和のインパラ」の中身はジャガー「XJ」だった! ネオン輝くローライダー風マシン「ネオパラ」は学生たちの労作でした

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:印象的なヘッドライトは、シボレー タホ用の社外品を使っている
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:ボディはオリジナルで、FRPにて製作。グリルもシボレー タホのものを流用している
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:ロッソモデロのスポーツマフラーを装備。テールランプはBNR32型スカイライン用だ
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:ホイールはAmerican Racing トルクサースト。PCD変換スペーサーを使って取り付けている
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:AIR MEXTのシステムを搭載し、足まわりをエアサスペンションにしている
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:本来はリアシートがある位置にDIECOCKのスピーカーが鎮座
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:インテリアも個性的で、MOONEYESのステアリングを装備
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:シートは純正を張り替えている。メーターはワンオフで製作
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:独自形状のダッシュボードは学生たちが造ったオリジナル
  • 小倉学園のブースは、群馬自動車大学校と東京自動車大学校が一体になっており、4台を出展
  • このGAUS☆CRESTA WAGONが東京国際カスタムカーコンテスト2025ドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門にて優秀賞を受賞
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆CRESTA WAGON:100系クレスタをベースとし、15年以上前に流行ったJ-LUGをコンセプトにラグジュアリーステーションワゴンを製作
  • 1992年式のメルセデス・ベンツ EクラスをベースとしたW124 Racing VIPは東京自動車大学校が製作。自作エアロパーツのみで車高が下がっているかのように見せている
  • 東京自動車大学校 W124 Racing VIP:外装はレーシングカーで、内装はVIP仕様。カメレオンボディにすることでエクステリアをチェンジでき、普段使いからサーキット走行までをこれ一台で楽しめるのだという
  • 小倉学園 TGRラリチャレSPL GRヤリス(2021年式)は、TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジに参加するために製作した車両
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:内装のネオンの色が数秒毎に変わるようになっており、その変化をシフトノブがうまく表現していた
  • 群馬自動車大学校 GAUS☆ネオパラ:印象的なヘッドライトは、シボレー タホ用の社外品を使っている

小倉学園では4台ものカスタムカーを出展

2025年1月10日~12日に開催された東京オートサロンは、日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」であると同時に、自動車について学ぶ学生たちにとっても晴れの舞台。今回は、合計4台を出展した小倉学園のブースから、オレンジ色の現代的な佇まいと往年のローライダーの香りが混在した正体不明のカスタムカー「ネオパラ」の正体に迫ります。

なんとベース車両は紳士の国のジャガー XJ

小倉学園(群馬自動車大学校/東京自動車大学校)は、今回の東京オートサロンに4台のカスタムカーを出展。群馬自動車大学校のカスタマイズ科が製作した「GAUS☆CRESTA WAGON」が東京国際カスタムカーコンテスト2025 ドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門にて優秀賞を受賞した。

両校とも東京オートサロンにおいて、学生たちが習得した高い技術の結晶を披露したが、そんな中でも筆者が注目したのは、群馬自動車大学校カスタマイズ科が製作したオレンジ色のデカいヤツ。その名も「GAUS☆ネオパラ」だ。

外観からではベース車両が何なのか分からなかったのでブースで配布されていたリーフレットにて確認したら、2002年式のジャガー「XJ」であった。

ネオン×NEO×インパラ=「ネオパラ」

「令和のインパラ ここに爆誕」というキャッチコピーが躍っていたそのリーフレットには車両製作コンセプトとして、下記のように書かれていた。

「若者のクルマ離れと言われているこの時代に、あえて古いクルマに目を向けることによって昔のクルマ文化にも興味を持ってもらおうという目的があります。ただ古いクルマを再現するだけではなく現代的なデザインやネオンなどと融合させることによって近未来感を実現しました。『ネオン』と、新しいという意味の『NEO』、そしてインパラを掛け合わせることでネオパラと名付けました」

学生さんにインタビューしてみたら、このように回答してくれた。

「オリジナルのボディはFRP製です。最初からネオパラを造りたくて、左ハンドルのベース車を探したらジャガー XJしかありませんでした。2024年の4月~5月にコンセプトを決定し、6月にジャガーを入手して作業を開始しました。まずボディのカスタムをやって、トータルで半年ぐらいかかりました。12月になってから内装のカスタムに着手。4年生の6人で作業しました。車名の由来となったネオンで、内装を光らせています」

ボディはオリジナルで、FRPにて製作。印象的なヘッドライトとグリルはシボレー タホのものを流用している。AIR MEXTのシステムで足まわりをエアサスペンションにしたうえで、ホイールはAmerican Racing トルクサーストをチョイスし、PCD変換スペーサーを使って取り付けている。排気系はロッソモデロのスポーツマフラーを装備。テールランプはBNR32型スカイライン用だ。

ワンオフのボディがかなりカッコよかったので、筆者の中での今年の個人的な優秀賞は、このGAUS☆ネオパラなのであった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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