オートバックス各店舗のデモカーが一堂に会した
2025年1月10日~12日に開催された東京オートサロン。オートバックスブースでは、スーパーオートバックスやA PITオートバックスなど各店舗がカスタマイズした独自のデモカーの数々が展示されていました。オートバックスグループが手がけるチューニングとは? その最前線を、展示されていた2台のストリートチューニングカーを中心にチェックしてみます。
大湯都史樹選手とコラボしたGR86専用エアロ
今回のオートバックスブースで、とくに注目を集めていたチューニングカーがA PITオートバックスのトヨタ「GR86」だ。このGR86の最大のポイントはエアロパーツ。レーシングドライバーの大湯都史樹選手の意見をもとにデザインされたエアロパーツを装着している。フルバンパー交換タイプとなっていて、サイドステップも用意された3点エアロだ。
大湯選手いわく、
「GR86のエアロで欲しいと思えるものがなかったからA PITさんと作っちゃいました」
とのことで、大湯選手が欲しいと思える要素を存分に与えたエアロパーツとなっているのだ。ルックスはもちろんながら、性能面も追求。空力性能は当然のことながら、冷却性能も考慮した形状となっている。GR86のカスタマイズシーンに、新たな選択肢が生まれたと言える。
そのほか、エキゾーストマニホールドやマフラーといった排気系、サスペンション、ブレーキといった足まわり、コンピューターチューニング、LSDといったポイントも変更されている。今後大湯選手のセンスでさらにオリジナルパーツが増えていくかもしれない。その動きにも注目したいところだ。
オリジナルブランド「GATE SPEC」の車高調をRZ34に装着
もう1台のストリートチューニングカーが日産RZ34「フェアレディZ」だ。こちらはスーパーオートバックス浜松が手がけたマシン。同店ではコンピューターチューニングを得意としており、こちらのマシンも当然コンピューターチューニングを実施。マフラーの変更なども相まって485psを発生している。
HKSとスーパーオートバックスとA PITオートバックスが連携したオリジナルサスペンションブランド「GATE SPEC」の車高調キットを装着し、LSDもオリジナルスペックのものを装着。走る楽しさを追求したチューニングが施されている。
また、エアロパーツやセンターコンソールやドアパネルといったインテリアパーツをオリジナルで製作。大人が乗るチューニングカーに相応しい内外装に仕上がっているのも印象的だ。
伝説のS2000がふたたび筑波タイムアタック!
そして多くの来場者の注目を集めていたのがオートバックスASM YOKOHAMAのホンダ「S2000」だ。このS2000は2019年に筑波サーキットで56秒台を記録。NAのS2000で初めて56秒台に到達したマシンであり、多くのファンがいるのだ。その人気は海外にまで広まっており、当日は間近で見ている海外からのファンも多かった。
2025シーズン、再び筑波でのタイムアタックに挑戦するとのことで、その記録を更新するか注目したいところだ。
オリジナルのチューニングパーツやメニューを持つオートバックスグループ。これからもユーザーを考えた独自のチューニングを提供してくれるはずだと感じさせるデモカーたちであった。
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東京オートサロンで見逃したという人に朗報。2025年2月7日〜9日に開催される大阪オートメッセにオートバックスの出展が決定。西日本のチューニングファン必見の最新作の現車をその目で見ることができるチャンスだ。いまなら前売りのチケットが好評発売中。