新しいカラーラインアップが追加
ボディカラーにはイリデッセントサファイア、サテンイリデッセントサファイア、ブロンズフレアの3色が追加され、ルーフの色は、ブラック、レッド、ブルー、ブラック&シルバーから選択可能。スポーツ性をさらに高めるために、21色のオプションカラーから選択した塗装を施すことも可能である。このほか、スポーツカーとしての個性を際立たせる21種類の補色から選択した色での塗装仕上げも可能だ。21インチホイールが4種類あり、7色のブレーキキャリパーを組み合わせることもできる。
コクピットにはヴァンテージ クーペと同様、アストンマーティンの次世代インフォテインメントシステムを搭載する。このシステムは、完全なオンライン接続機能を備えた一体型マルチスクリーンシステムで、フル静電容量式シングルフィンガーまたはマルチフィンガー・ジェスチャーコントロールが可能な10.25インチ・ピュアブラック・タッチスクリーン・テクノロジーを採用している。
タッチスクリーンによる軽快な操作の一方で、ギアチェンジ、ドライブモードの選択、冷暖房、ベンチレーションといった機械的操作では、ボタンなどのスイッチに触って操作する機能もバランスよく残されている。また、シャシー、ESP、エキゾースト、アクティブ・セーフティ・システムの設定、パーク・ディスタンス・コントロールなどのコントロールスイッチもあり、頻繁に使用する機能を、道路から目を離すことなく直感的に操作することが可能となっている。
ヴァンテージ ロードスターの納車は2025年第2四半期に開始される。クーペの兄弟車である「DB12」と「DB12 ヴォランテ」、そして新型「ヴァンキッシュ」、SUVのスーパーカーである「DBX707」、さらに近日発売予定の「ヴァルハラ」とともに、アストンマーティンのの112年の歴史の中で、最も高性能で、包括的で、魅力的な製品ラインアップを構成することになる。
AMWノミカタ
2024年2月に発表されたヴァンテージ クーペは旧モデルと比較して大幅に向上したパワーとトルクで話題をさらったが、今回のロードスターモデルもパフォーマンス的な違いはほとんどなく、加速性能がわずか0.1秒遅くなる点だけである。やはりこのシリーズの大きな魅力は、最大出力665ps、最大トルク800Nmのパワーを後輪のみで受け止め、ピュアスポーツカーとしてスリリングでダイナミックな体験をドライバーにもたらすことにあるのであろう。これを可能にするのは6軸センサーを使用した電子アーキテクチャーであり、ESP、アドバンスト・トラクションコントロールシステム、電子制御式リミテッドスリップデフ、ビルシュタイン製DTXアダプティブダンパーなどの最新の電子制御技術である。
ヴァンテージ ロードスターはスペック面ではDB12 ヴォランテとほぼ変わらない。ストイックなまでにスポーティなヴァンテージ ロードスターを選ぶか、エレガントでラグジュアリーなDB12 ヴォランテを選ぶか、アストンマーティンの魅力は尽きない。