長く受注停止が続いていたが、ようやく解禁
2022年9月に究極のピュアスポーツ性能を追求したモデルとして登場したホンダ「シビック タイプR」。圧倒的に高いパフォーマンスで、自動車業界でも所有している人が多くなっています。これまで受注停止が続いていましたが、生産の目処が付いたようで新しいインテリアパッケージ「レーシングブラックパッケージ」が発表されました。ドライバーがより運転に集中できるように作られた仕様を見ていきます。
ブラックで統一したレーシーなインテリアが特徴
ホンダ「シビック タイプR」は、東京オートサロン2025においても数多くのカスタムカーが出展されていた。大量のバックオーダーを抱えていることから受注ストップとなっていたが、生産の目処が付いたタイミングで、東京オートサロン2025のホンダブースで「レーシングブラックパッケージ」が発表された。
現行型シビック タイプRは、スポーツモデルの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」が両立するピュアスポーツ性能を目指して開発されたモデル。
外観デザインはロー&ワイドを強調し、圧倒的な速さと美しさを兼ね備えたデザインを追求。冷却性能向上のためグリル開口部を大きくするとともに、サイドシルガーニッシュやリアスポイラーなどで空力性能を追求しながらも、リアフェンダーをボディと一体化したことで、流れるような美しいデザインに仕上げられている。
インテリアは、サーキットでの限界走行時においても運転に集中できるように直感認知性を向上させたノイズレスな視界を追求し、反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用するなどブラック基調のインストルメントパネルを採用している。
2L 直4 VTECターボエンジンを搭載
シビック タイプRが搭載しているパワートレインは最高出力330ps、最大トルク420Nmを発生する2L直4 VTECターボエンジン。冷却性能向上のためフロントグリル開口面積を大きくし、ラジエターの有効開口面積を48%拡大している。
サスペンションには、4輪独立電子制御ダンパーのアダプティブ・ダンパー・システムを採用。車体のモーションとタイヤ4輪の接地性を連携してコントロールするロール・ピッチ制御に、バネ下加速度を加えた制御を行うことで、荒れた路面でも優れた運転操作によるクルマとの一体感とダイレクト感のあるハンドリングを実現している。
先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備。広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラやガラスや外壁など非金属も高い精度で検知する前後ソナーセンサー、リアのレーダーも採用している。
価格はベース車+100万円
今回発表されたレーシングブラックパッケージは、ホンダが長年培ってきたレーシングスピリットを表現する、特別なインテリアパッケージとなる。
インテリア全体を黒で統一し、ダッシュボードにブラックの上質なスエード表皮を採用するとともに、ブラックでコーディネートしたインテリアパーツを多く配置し、光の反射ノイズを徹底的に抑制。ドライバーがより運転に集中できるようなドライビングを作り上げることで、新たなドライビングプレジャーを提供するという。
レーシングブラックパッケージに含まれる装備は、ウルトラステードのダッシュボード/フロントドアライニングをはじめ、ホンダ タイプRシート(フロント)、ワイヤレス充電器、自動防眩ルームミラー、ブラックピンストライプ加飾(エアコンアウトレット)、シルバーピンストライプ加飾(フロントパワーウインドウスイッチパネル)、ブラックローレット加飾エアコンコントロールダイヤル、ブラックエアコンアウトレットノブ。そしてシート/ステアリング/シフトブーツ/センターコンソールボックス/ドアアームレストの専用色ステッチとなっている。
シビック タイプR レーシングブラックパッケージの車両本体価格は599万8300円(消費税込)で、ベース車からの100万1000円のアップとなっている。
また、「シビックRS」のボディ塗装に使用しているクリア材を従来のアクリルメラミンクリア素材から、より機能が向上し新しいクリア素材に変更。これによりボディの艶感が増すだけでなく、耐久性も1.5倍以上向上するという。