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日産「マーチ」で「ポルシェ356」ルック!? 朽ちかけていたカスタムカーを筑波研究学園専門学校の学生たちがレストアして復活!

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:2016年に東京オートサロンへ出展した車両を再塗装。当時、オープンスポーツカーを製作したいという学生の強い希望があったのだという
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:授業で習得した技術をフルに発揮し、学生らしい発想のカスタムカーを製作している
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:コンセプトは「風を感じて走るクルマ」
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:もともと白黒だったシートにカバーを被せたのかと思ったら、ペイントすることでブラウンにしていた
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:エンジンはK11型マーチ用ノーマルで、今回の出展にあたり各部を磨いたそうだ
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:K11型マーチをポルシェ356にするという、まったく似ていないクルマのカスタムに挑戦している点が面白い
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:K11型マーチのサイドマーカーをウインカーレンズとして流用している
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:ドアノブはK11型マーチ用を使っている。ホイールは日産純正のスチール製
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:どんなスタイルのオープンスポーツカーがいいかを話し合い、ポルシェ356ルックにしてみたという
  • 筑波研究学園専門学校 MARCH 718 Speed Ster:2016年に先輩たちが製作して東京オートサロンに出展したクルマを、後輩たちがレストアして蘇らせた

筑波研究学園専門学校の学生たちがレストアした「MARCH 718 Speed Ster」

2025年1月10日~12日に開催された東京オートサロンは、日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」であると同時に、自動車について学ぶ学生たちにとっても晴れの舞台。今回は、筑波研究学園専門学校のブースに佇んでいた水色のポルシェ「356」風オープンカーの正体に迫ります。じつは過去に一度、東京オートサロンに出展されたことのあるクルマなのだとか……。

デジタルな時代でもK11型マーチが教材になる理由とは

全学科で世の中のデジタル化に合わせたカリキュラムを導入している筑波研究学園専門学校は、企業と教育研究機関の連携で誕生した学校。自動車整備工学科には2級整備士スマートモビリティコース、2級整備士ボディクラフトコース、1級整備士専攻科、車体整備士専攻科がある。

東京オートサロン2025で披露した「MARCH 718 Speed Ster」は1994年式の日産「マーチ」(K11型)をベースとしたオープンスポーツカーで、車体整備士専攻科の学生がカスタムしたものだ。

学生にインタビューする前に先生に話を伺ったところ、このMARCH 718 Speed Sterは2016年の東京オートサロンで一度、披露したカスタムカーなのだそうだ。出展後はキャンパスに残していたが、さすがに各部が傷んできたので、今回、車体整備士専攻科の学生たちがレストアしたのだという。

当時のことを知る先生によると、2016年の東京オートサロンに出展するにあたり、まずオープンカーを作ることが決定し、具体的な車種をチョイス。2015年~2016年当時は教材車としてK11型マーチがたくさんあったので、それをベースにしたそうだ。

現在、世の中のデジタル化が進んだが、今でも教科書にはクルマの基礎的なことが載っており、K11型マーチ世代のシンプルな構造のクルマのほうが勉強になるのだという。

その理由を詳しく聞いてみたら、例えばいきなり電動パーキングについてを学ぶのではなく、ワイヤー式サイドブレーキで基礎的な構造を知ってから最新の仕組みに触れたほうが、さらなる高みを目指せるそうだ。

4カ月かけてキレイな姿で再生

今回のカスタマイズを手がけた学生たちは、このように話してくれた。

「2024年の6月にMARCH 718 Speed Sterをレストアしようという話になり、9月から作業を開始して4カ月で仕上げました。白黒だったシートをブラウンで塗り、エンジンを磨いてボディをオールペイントしたのですが、製作当時のことを知っている先生がまだいらっしゃったので、アドバイスしてもらいながら調色。オリジナルのブルーで全塗装しました」

レストアした学生たちはすでに鈑金塗装の課程を終えていたので、現在そのカリキュラムを選択中の後輩がオールペイントを担当してくれたとのことだった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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