サッカーの取材でオーストリア・ザルツブルクへ
ドイツ在住でモータースポーツを中心に取材活動を続ける池ノ内みどりさんは、あらたな挑戦としてサッカー取材の世界へ足を踏み入れました。今回は、オーストリア・ザルツブルクのレッドブル・アレーナで開催されたFCバイエルン・ミュンヘンとFCレッドブル・ザルツブルクの親善試合へ。ドイツと違って高速料金が必要になるオーストリアで気をつけたい交通事情などをお伝えします。
気温差が激しいドイツの今冬
なんだかこの冬は気温差の波が激しいように感じています。氷点下になったかと思ったら、2~3日間は急に10℃近くになって、また極寒の日に戻るというサイクルです。
じつは2024-2025年のシーズンから、あらたな挑戦として異業種のサッカーの世界へ足を踏み入れました。モータースポーツのフォトグラファーの先輩たちから「最初は3部か4部リーグのアマチュアサッカーから始めたらよいのでは?」ということで従おうかと思ったのですが、いろいろと幸運も重なり、ブンデスリーガの1部リーグ、それも地元FCバイエルン・ミュンヘンのフリーランスフォトグラファーとジャーナリストとして認証をしていただき、主にホーム戦をアリアンツ・アレーナで撮影をしています。
この日はドイツの隣国、オーストリアのザルツブルクへ向けて愛車を走らせました。2025年のウォームアップとしてFCレッドブル・ザルツブルクとの親善試合がザルツブルクのレッドブル・アレーナで開催されたのです。その前から氷点下の日々が続き、とてもじゃないけど外にじっとしているのは辛い気温でしたが、なんということでしょうか、この親善試合の数日前からフェーン現象で一気に気温が上昇。この季節には気持ち悪い感覚になる10℃以上になったこともありました。
国境を越えたオーストリアのアウトバーンは一歩間違えると高い罰金に
ザルツブルクには学生の頃に6年半もの間住んでいたこともあり、ある程度土地勘があります。ドイツと違って高速料金が必要になるオーストリアですが、ザルツブルクはドイツとの国境に面していることもあり、いつも国境手前でアウトバーンを降りて下道で向かいます。ザルツブルク空港近くまでは高速道路に乗り入れても大丈夫なはずですが、一歩間違えると高い罰金になるので、念のためひとつ手前で降りています(笑)。
スイス人の友人が10年程前に、オーストリアのアウトバーンに必要となる通行用のステッカーの購入を忘れてスイスからオーストリアにそのまま入国し、その後に300ユーロの罰金の通知が届いたと言っていたのをいつも頭に置いて、念には念を入れて注意しているのです。
下道でオーストリアへ向かう途中にある国境の町のフライラッシングは、伝説のBMWチーム「シュニッツァー」があった場所です。ご存命中は大変お世話になり、大好きだったチャーリー・ラムさんとその双子のご兄弟、ディーターさんのお墓参に試合前に寄らせていただけてよかったです。