プジョー 208 GTでドイツ北部へ
ドイツ・ミュンヘン在住の池ノ内みどりさん。オーストリア・ザルツブルクでサッカーの取材をしていたところ、急遽その2日後にインタビュー取材でドイツ北部へ行くことに。取材場所へ向かうために借りたプジョー「208 GT」の走行性能についてお伝えします。
208 GTは洗練された内外装デザイン
オーストリア・ザルツブルクのレッドブル・アレーナでFCバイエルン・ミュンヘンとFCレッドブル・ザルツブルクの親善試合の撮影に行っていましたが、ハーフタイム中にメールをチェックすると、2日後にインタビュー取材でドイツ北部へ行くことに。大慌てでエアチケットやレンタカー、ホテルなどを予約しました。
インタビューをさせていただく方がデンマーク在住なのですが、ややドイツ寄りにお住まいということでドイツまでお越しいただけることになりました。私はドイツ北部のハンブルクまで飛んでからレンタカーで北上し、ドイツのアウトバーンのサービスエリアで急遽インタビュー取材することになりました(笑)。
さて、この日に借りたレンタカーはプジョー「208 GT」のハイブリッドモデルです。プジョーを運転するのは初めてでドキドキワクワクします。この208 GT、エクステリアもインテリアのデザインも素敵! ダッシュボードはもうちょっと高級感というか、質感をアップしてほしいところ。良くも悪くも関西人でいうところの「プラッチック」と表現した方がしっくりする感じでしょうか。
また、エンジンのスタートボタンの感度がなかなか悪い! かなりギューッと押さないとエンジンがかかりません。それに気が付くまでカギを差し込むところを探してしまいました(苦笑)。
パワフルなエンジンに歓喜したものの…
空港を出るとすぐにアウトバーンですから、コンパクトカーのポテンシャルがちょっと気になりましたが、予想以上に加速がスムーズで150km/h以上出しても快適でした。コンパクトな1.2Lのターボエンジンですが、じつにパワフルです。ウインカーを出す度にクイズ番組のシンキングタイムのようなピポピポピポと可愛いらしい音なのも新鮮!
ただ、気になったことは静粛性の低さはかなりのマイナスポイントでした。アウトバーンならまだしも、市街地を走る時もうるさいのです。窓が開いてる? と疑うほどにうるさく、またハイブリッド特有のひゅるひゅる音もかなり気になりました。運転している間には耳栓が欲しいくらいでした。
私の愛車はカブリオレで帆のルーフですので、そこそこのうるささには慣れていますが、それでもこの208 GTの車内の遮音性の低さはちょっと残念。デザインがステキなだけに、車内が静かだともっと良いのになぁと思いました。ドイツでは税込みで3万215ユーロ(約490万円)からと強気な価格設定です。日本での価格は356万円(消費税込)からですが、ハイブリッド車はありません。ドイツでは208は売れても、208 GTのハイブリッドはなかなか売れなさそうな予感です。
世界遺産に登録されたリューベックの街へ
デンマーク在住の方とインタビューを数時間たっぷりこなしましたが、レンタカーの返却時間まではまだ数時間残っていたこともあり、その方のおススメで世界遺産に登録されたドイツのリューベックという街へ行ってみることにしました。デンマークまでも1時間ちょっとで行ける距離だったので国境を越えてみようかと思ったのですが、この日は凍結で非常に危ないと教えてくださったのでリューベックへと向かいました。
リューベックへはアウトバーンや国道を走って約1時間の道のり。国道では30km/hや50km/h、60km/h、70km/h、100km/hとコロコロ速度制限が変わりますので注意が必要です。とくに住宅地の30km/h規制のところにはオービスがあったので、30km/hぴったりでゆっくり走っていると後続車からハイビームとクラクションの嵐。どこの国や地域にも“あるある”ですよね、オービスの前で煽って焦らせてスピードを出させて光らせようという輩! 当然無視してそのまま30km/hで走りましたけどね。私の前にも何台も同様に30km/h規制を守っているクルマがいましたので、後続車が煽っても意味がないのにな、と思っていました。