サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

18年かけて辿り着いたトヨタ「アリスト」は、ショッキングピンクの内装でド派手コーデ! こだわりのブリフェン加工とBBSホイールの組み合わせも絶妙

トヨタ アリスト:ドアパネル、シートショルダーサイド、フロアカーペットに美しい立体感を出したダイヤモンドステッチを施している

ショッキングピンクで統一したド派手な内装に注目

2025年1月10日〜12日に開催された東京オートサロン2025。エルティードは、オーナー発案によるインテリアをメインに魅せるカスタムカーを東京オートサロンで毎年展示しています。AMWが注目したのは、2JZ‐GTEターボエンジンを搭載するハイパワーな走りが楽しめるトヨタ「アリスト」のカスタムカーです。

ドリ車やハイエースを乗り継ぎ、アリストを購入

速さと快適性を両立し、使い勝手の良いカスタムベース車としても人気が続くトヨタ「アリスト」。このクルマで、さまざまなアプローチによって変化を楽しむカスタム好きのオーナーが存在している。

今回紹介するアリストのオーナーである鈴木伸行さんは、昔から走ることが大好き。若い頃は日産C33型「ローレル」をカスタムし、ドリ車としてチューニングを施して楽しんでいたという。その後はドリフトを卒業し、トヨタ「ハイエース」のカスタムに興味が出て購入。

自分好みにカスタムを楽しんでいたが、ディーゼル規制によって乗れなくなってしまったことをきっかけに、次は速く走れるセダンにしようとアリストを購入したという。これが今から18年前のことで、それからさまざまな仕様変更を繰り返しながら、現在のショーモデルとして完成したとのことだ。

ATからMTに載せ換え済み

鈴木さんのこだわりが詰まった1台は、キレのいい走りで見た目は渋く、中身はド派手に主張するといった仕上げ方。インテリアのリメイクは内装装飾のプロ集団であるエルティードが手がけ、鈴木さんの要望によってショッキングピンクで統一している。それを引き立てるように、ブラックをアクセントに加えている。

ドアパネル、シートショルダーサイド、フロアカーペットに美しい立体感を出したダイヤモンドステッチを施し、こうした細かい処理とフィッティング技術は流石といえる仕上がりである。

この内装をよく見ると、AT車しか存在しないはずの161系アリストなのにMTシフトノブが付いている。鈴木さんに聞くと、これはダミーではなく、購入先のドリフトショップですでにATから5速MTに載せ換えていた状態で購入したとのこと。せっかくのMTなので、2JZ‐GTEターボエンジン本体はノーマルのままだが補器類であるタービンをT78-33Dに変更している。さらに前置きインタークーラー、大容量燃料ポンプ&インジェクター、FコンVプロなどをセットし、最高出力540psを発揮する。

ブリスターフェンダーとBBSホイールの組み合わせも圧巻

このエンジンのフィーリングについて、鈴木さんはこのように話してくれた。

「装着したタービンはフルキットでウエストゲート付きなので、トンネルの中でアクセルを踏み込む機会が多くなりました。最大ブースト時のゲート開放音がたまりません」

外装については18年間で何度も仕様変更しているが、一番の特徴はブリスターフェンダー加工にあるという。アーチ部分のみをワイドフェンダーとするカスタムはよくあるが、鈴木さんのアリストはフェンダーそのものを加工し、新たにプレスラインを作り出している。このフェンダーは、BBS製のLM(F:9J×19/R:10J×19)に合わせて製作している。このホイールも、元走り屋であることを主張するポイントになっている。

エアロパーツはほぼ加工品で、フロントバンパーはモードパルファム製、リアバンパーはグロスライン製を選択。それぞれ延長加工を施している。また、ボンネットダクトの加工、メルセデス・ベンツ「W220」用ウインカーミラー、トランクスポイラーの追加など、魅せるアリストとしてのドレスアップにも妥協することなくチャレンジを行っていた。

モバイルバージョンを終了