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ダイハツ「ミライース GR SPORT」市販化の可能性は?「コペン」譲りのターボ&MTを搭載…欲しい人はSNSなどで声をあげてみよう!

ダイハツ ミライース GR SPORT コンセプト:コペンのS系グレードに用意されるBBS鍛造アルミホイールやレカロシートを流用して装着している

ミライース GR SPORT コンセプトがOAMに登場

西日本最大級のカスタマイズカーイベント「大阪オートメッセ2025(OAM)」が2025年27日(金)~9日(日)の3日間、インテックス大阪を会場に開催されました。出展社数が351社、展示されるカスタム車両は合計630台にものぼるOAM会場から、ダイハツブースに展示されていた「ミライース GR SPORT コンセプト」を詳しく解説します。

モータースポーツで鍛え上げてきたミライース

「モータースポーツ」と「地域貢献」をテーマに大阪オートメッセ2025にブースを展開したダイハツ。モータースポーツについては、ダイハツチャレンジカップというダイハツ車であればどんな車種でも参加OK(一部条件あり)という敷居の低いイベントを開催し、モータースポーツへの参加ハードルを下げていることが知られている。

そんなダイハツチャレンジカップに参加しているダイハツ車ユーザーから、「MTで、ターボで、4人が乗れる軽自動車」を求める声が多く集まったことから、ダイハツのエントリー軽自動車である「ミライース」をベースに、「コペン」に搭載されるターボエンジンとマニュアルトランスミッションを搭載したモデルを作成し、実際にモータースポーツに参戦することで車両を鍛え続けてきた。

TOYOTA GAZOO Racingと同じく、「モータースポーツを起点としたクルマづくり」を提唱するDAIHATSU GAZOO Racingが手がけるこの車両は、モータースポーツに参戦することで問題点をあぶりだして改良を重ねることで完成度を高めてきたのである。

痛快ホットハッチとしての資質は十分

そしてついにコンセプトモデルではあるものの、「ミライース GR SPORT」と名付けられたモデルを展示することに相成ったというわけなのだ。

もともと「第3のエコカー」として初代モデルが登場したミライースは、燃費性能を高めるために軽量化や空力性能の面で秀でており、そこにターボエンジンとMTを組み合わせることで、痛快なホットハッチとすることを可能とした。

ただ発熱量の大きなターボエンジンを搭載したことで熱害が発生することになったが、その対策としてフロントバンパーに空気の取入れ口のスリットを設け、フェンダーにエアアウトレットを備えることで解消。

またラリーに参戦するうえで、バンパーコーナーを損傷するケースも少なくなかったため、フロントバンパーは左右の角を別パーツ化することで、補修のしやすさも高めている。

リアバンパーもラリーの舞台ではエアがたまって抵抗となってしまうことが分かったため、エア抜き用のスリットなどをプラスしているのも特徴だ。

インテリアはもともとインパネシフトだったミライースを5速MT化しているため、インパネシフト部分が小物入れとなっているのだが、これもモータースポーツ参戦時に無線代わりに携帯電話を使用する際にうまく収納スペースとして活用できるようになっている。

マーケットからの声が市販化を後押しする!?

今回のコンセプトモデルはショーモデルということもあってか、コペン用のターボエンジンやMTだけでなく、コペンのS系グレードに用意されるBBS鍛造アルミホイールやレカロシートを流用して装着しているが、モータースポーツベース車としてこういった豪華な装備を省いたモデルの設定も検討中とのこと。

実際にラリーに参戦しているミライースは、最もロアグレードとなるBグレードがベースとなっており、ドアミラーがシンプルな可倒式となっているが、これもラリーで損傷した際の修理のしやすさなどを考慮した結果となっているのである。

コンセプトモデルの完成度は非常に高く、すぐにでも市販化がなされそうな仕上がりとなっているが、どういった仕様でリリースするのが一番ユーザーにとってメリットがあるのか、価格はどのくらいがベストなのか、そもそも本当に必要として購入してくれるユーザーがどのくらい存在するのかなどを、慎重に見極めている段階とのこと。購入したいと思っている人はその声を販売店やSNS、ネットニュースのコメントなどでアピールして欲しいとは開発者の談。

実際、開発メンバーはこういった一般ユーザーの声を逐一チェックしているそうなので、声をあげることで実際の販売につながる可能性が高いとのことなのだ。

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