モリゾウ氏の愛車である軽自動車2台がOAMに展示
西日本最大級のカスタマイズカーイベント「大阪オートメッセ2025(OAM)」が2025年2月7日(金)~9日(日)の3日間、インテックス大阪を会場に開催されました。出展社数が351社、展示されるカスタム車両は合計630台にものぼった会場にはTOYOTA GAZOO Racingブースとダイハツブースが並んでいましたが、そのブースの両端に「モリゾウ」ことトヨタの豊田章男会長の愛車2台が展示されていました。
佐々木雅弘選手がカスタマイズをプロデュース
TOYOTA GAZOO Racingブース側にはブルーのボディカラーをまとったスズキ「ジムニー」が展示されていたが、この車両は2024年1月に開催された東京オートサロンの「モリゾウガレージ」で展示された車両の中にあったそのもの。
当時はフルノーマルの状態であったが、レーシングドライバーでありルーキーレーシングではモリゾウのチームメイトとしても知られる佐々木雅弘選手のプロデュースによってカスタマイズを実施して、現在の姿となっている。
その内容は、JAOSの足まわりによって約30mmのリフトアップにRAYSの鍛造アルミホイール&ブリヂストンのM/Tタイヤの組み合わせでフットワークを決め、ブレーキはエンドレス製のジムニー用キットをインストールし、キャリパーなどはモリゾウ氏のシグネチャーカラーであるイエローを採用。
インテリアにはBRIDEのユーロスターIIをベースにこちらもシグネチャーカラーのイエローの差し色をプラスし、ステッチにはボディカラーと同系統のブルーを採用。さらにルーキーレーシングのロゴもプラスされている。
エクステリアではJAOSのグリルやスポーツカウル、スキッドプレートに加え、TANIGUCHIのサイドステップや、ショウワガレージのリアラダー、ルーフラック、ルーキーレーシングロゴが入れられたFUJITSUBOマフラーなど、複数のメーカーのアイテムをバランスよくミックスして装着しているのも特徴と言えるだろう。
このジムニーはもともとモリゾウ氏がジムニーにひと目ぼれし、中古車として入手したものだそうで、佐々木選手にモリゾウ氏がイメージを伝えて形になったものということで、「本当に、本気で、カッコいい」と絶賛する1台となっている。
水上バイクを牽引したタフト
そしてもう1台のモリゾウ氏の愛車としてダイハツブース側には、同社の軽自動車である「タフト」と、休日のモリゾウ氏をイメージして実際に休日に愛用しているヤマハ製の水上バイク「MJ-FX SVHO」とでコラボレーションした車両を展示。
こちらも佐々木選手がプロデュースした車両であるが、詳細はモリゾウ氏には伝えられておらず、完成した姿をサプライズでお披露目したものとなっている。
その内容は、ボディカラーを水上バイクに合わせて淡いマットブルーでラッピングし、ルーキーレーシングのストライプロゴをモノトーンにしたものをアクセントとしてボディ側面に装着。装着したパーツ類のメーカーロゴは、同じカラーでありながら、艶ありで切り出して重ねて貼ることでアクセントとしているのも佐々木選手のアイデアとのこと。
足まわりはジムニーと同じくリフトアップ(オーバーテック製リフトアップブロック)を実施し、足元には佐々木選手がプロデュースした復刻版スーパーラップの新サイズ(14×6.0J+38)にオフロードタイヤの組み合わせ。リム幅が拡大したことで、フェンダー部が拡幅されているが、純正風のデザインに収めているため一見すると純正のような自然な仕上がりとなっている。
インテリアではフロントシートのBRIDEのストリームスやリアシートの表皮をデニム風の生地で仕上げ、エアコン吹き出し口やメーター内のパネルにもルーキーレーシングのチェックカラーをアクセントとして採用して遊び心を与えている点も特徴だ。
その他のエクステリアパーツではDAMD製のルーフラックキット「trip basket」をベースに、リアルウッドにモリゾウ氏の似顔絵ロゴやルーキーレーシングロゴをプラス。前後の投下類はスモーク加工し、エンブレム類もブラックアウトすることでまとまりのある仕上げとなっている。
こちらの車両はコンセプトカーとなっているが、佐々木選手のカスタマイズセンスが余すことなく注ぎ込まれており、タフトユーザーも参考にしたいポイントが多い1台に仕上がっていた。
残念ながらまだモリゾウ氏はこの実車を見ていないということだが、そのときのリアクションが楽しみな車両であることは間違いないだろう。