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EVになっても「Gクラス」はSUVキングか? メルセデス・ベンツ「G580 with EQテクノロジー」が都市部のユーザーにこそオススメな理由とは?

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TEXT: 藤野太一(FUJINO Taichi)  PHOTO: 井上 誠(INOUE Makoto)

4輪独立制御で悪路をあっけなく走破

スタート/ストップボタンを押すとシステムが起動する。コラム式のシフトセレクターでDレンジを選んでスタートといった一連の動作は内燃エンジン車と変わらない。もし、エンジン音が欲しいという人には、疑似音を放つ「G-ROAR Sound Experience」という機能も用意されている。

モーター駆動ゆえ瞬時にトルクが立ち上がる。とても3トンを超える車体とは思えないほど軽々と動き出す。速度があがるとオートロックが作動し、例のガチャーンというドアロック音が室内に響き渡る。Gクラスを感じる瞬間だ。

W463A型でサスペンションの形式が変更され乗り心地が大きく向上したGクラスだが、W465型では突き上げや揺すられるような動きが軽減されており静粛性も高まっている。ハンドリングも至って自然なもの。4輪のモーターを独立して制御することでディファレンシャルの機能をカバーしているわけだが、違和感のようなものはまったく感じられない。

川のような水たまりに飛び込んでも何の問題もない!

オフロードではその4輪独立制御モーターの性能にさらに驚くことになる。G580は切り替え可能なLOW RANGE オフロードギア減速機能を搭載。さらにトルクベクタリングを用いた仮想ディファレンシャルロックを備えており、各輪のトルクを正確に制御することでディファレンシャルロックと同様の効果を生み出し、険しい地形にあわせて瞬時に必要なトラクションを発揮してくれる。

G 450 dと比べてみたが、ヒルクライムもモーグルもあっけないくらいに簡単に走破してしまう。給排気口の浸水への心配も不要なため最大渡河水深はG 450 dの700mmを上回る850mmを実現しており、実際にサイドステップがつかってしまう川のような水たまりに飛び込んでも何の問題もなかった。

悪路専用の機能としては、4輪独立モーターを個別に制御することでその場でコマのように車体が回転する「Gターン」や、タイトコーナーで後輪軸を中心に小さな回転半径で旋回できる、いわばドリフトのような「Gステアリング」という機能も備わる。これらは行き止まりや切り返しのできない狭い道などオフロードでの緊急回避的なシーンを想定してのもの。公道での使用は認められていないので注意が必要だ。

G580は、Gクラス随一といえるオフロード性能を有してはいるものの、日本においては都市部でファッションアイコンとしてGクラスを使うユーザーにこそふさわしいモデルといえるかもしれない。家庭や職場など日常に充電環境が整っているならおすすめの出来だ。

>>>Gクラスを特集したメルセデスの専門誌「only Mercedes」のvol.222を読みたい人はこちら(外部サイト)

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