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制限速度が時速5キロの区間もあるので要注意! スピードガンで取り締まるドイツの最新自転車事情とは…レンタサイクルは1分8円から【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 日本風の自転車置き場は少しずつ増えましたが、まだまだ少ないです。駐輪代無料は助かります
  • 最近ドイツで増えているラステンラートという特大電動アシスト付きママチャリ
  • 駐輪スペースは増えてきましたが、まだまだ不足しています
  • ママチャリでサッカーの撮影に行く際には、アリーナのサッカーボールマークを目印に漕いで行きます
  • ミュンヘン市内の長らく工事中の場所
  • まだ数は少ないですが、ミュンヘン市による無料の空気入れが道路に設置されています
  • 光の関係でカウント数が写っていませんでしたが、毎日この場所を通る自転車数がカウントされて表示されます。この日の筆者はは561人目でした
  • 最近は少しずつ死角を見るカーブミラーの設置が増えてきましたが、日本よりも随分サイズが小さくてよく見えません
  • 自転車は自転車用の信号がない箇所は、基本的に自動車用の信号を見て通行します
  • とくに交通量が多く、巻き込み事故の危険性がある道路には赤くマーキングがされています
  • ドイツの工事期間は日本に比べると随分と長いのです
  • 緑色にマーキングされた自転車道
  • 日本と同様に自転車の撤去を予告する帯。ドイツでは4週間も猶予があるのが緩いですよね
  • ミュンヘン市内には自転車置き場はほとんどありません。あちこちに適当に自転車を停めるスタイルです
  • レンタルサイクルや電動キックボードは乱雑に乗り捨てられていて、ごちゃごちゃ感満載です
  • 車線がひとつ潰されて自転車レーンが拡張された道路

ミュンヘン市内では約5200台のレンタルサイクルが活躍中

ドイツ・ミュンヘン在住の池ノ内みどりさんは欧州のモータースポーツ取材時にはクルマで移動していますが、普段の自宅周辺の移動では、ママチャリを使っています。日本では自転車や電動キックボードのレンタルが普及しつつありますが、ドイツはどうでしょうか? ミュンヘンの自転車事情をお伝えします。

自転車道の工事で車道を削る場合も

すっきりと晴れる日が非常に少なく、1日中薄暗い日が続くドイツの冬です。少しでも晴れると、外にテラス席があるカフェや公園は日光浴をする人々であふれます。気温が低くてもとにかく日光を浴びたくなるようですね。晴れても曇っていても私の毎日のアシはママチャリなので、日々ミュンヘンの街を疾走しています。

ミュンヘンは以前から自転車レーンが整備されていますが、数年前からさらに自転車レーンの拡張や整備の工事で、街中が工事現場だらけです。日本、とくに東京は災害用や区画整理等で立ち退きをして道路を拡張していますが、ミュンヘンの場合はそうもいかず車道を削る箇所もあります。

車道2車線を1車線分つぶして自転車レーンを拡大し、そこそこ日中の交通量の多い道路の車線を減らすのですから、クルマの運転手側として考えると渋滞がひどくなるのではないかと思ってしまいます。

一方で自転車乗りの立場から見ると、以前は自転車が1台ちょうど通れるくらいの狭い自転車道路だったところが広がるのはとても快適です。ただ、自転車レーンを広くしたからといって自転車事故が減るとは考えられないのです。いくら自転車道が広く整備されても赤信号を守らない自転車や電動キックボードが減っているようには感じられません。堂々と赤信号で道路を渡っているので、まずはそちらの取り締まりを強化した方が良いような気もします。

福利厚生が少ないドイツの現状とは

自転車のみならず、電動キックボードや自動車などさまざまなモビリティの改革を進めているミュンヘン市。市内の少し外れや郊外にパーク&ライド用の駐車場を建設して「市内になるべく自動車で通勤しないように」とアピールもしており、多くの方々がそれを利用しています。

しかし、公共交通機関のチケットが毎年のように値上がりしているので、時間や金額の面で果たしてどちらが割に合うのかと考えてしまうでしょうね。ドイツの会社員、契約社員、パートやアルバイトの方で雇用主から通勤用の定期券や交通費を支給してもらっている方は非常に少ないと思います。

日本だと正社員以外の方も交通費の支給は当然ですけれど、ドイツは日本のように福利厚生が充実していません。通勤用の定期券やガソリン代は自費で支払い、後にご自身で確定申告をして少し還付されるようです。

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