仕事を頑張ったご褒美にNSXを購入
2024年9月22日に鈴鹿サーキットの交通安全センターで開催された「NSXオーナーズデイ2024」には、105台ものホンダ「NSX」が集まりました。このイベントに参加した佐藤雄大さんは、25年間NSXを所有するNSX愛好家。佐藤さんのレーシーなNSXを紹介します。
ファミリーカーから乗り換え
2010年に仕事を頑張ったご褒美として、ホンダ「NSX」が好きなお父様とも相談のうえで1991年式のNSXを購入した佐藤雄大さん。それまではファミリーカーに乗っていたが、NSXを購入するためにスポーツドライビングのレッスンなどに参加し腕を磨いたのだそうだ。
「カーセンサーや専門の中古車ショップなど、いろいろ調べて自分の予算に合って程度の良さそうなものを購入しました。ホイールとサスペンション、マフラーなどはすでにカスタムされていました。サスペンションはファンタムのタイプR並に硬いものが入っていましたが、ディーラーに出したところオイル漏れがあるということで交換しています」
インスパイアされたのは、ル・マン出場車
オイル漏れで交換したサスペンションは、試乗して気に入ったというモデューロ製。佐藤さんはカーミーティングなどでほかのオーナーに刺激されてカスタムを開始し、T3TECのリップスポイラー、バックヤードスペシャルのサイドバンパーとリアサイドカウル、マルガヒルズのGTウイング、プロドライブのGC07ホイール、タイテックのF1マフラーなどをセット。
埼玉県のT3TECで各部の整備を行った際にステージ2のカムシャフトを装着し、HKSのVプロを使用するなどのチューニングも行なっているが、カスタムに対するコンセプトなどはあるのだろうか。
「高橋国光さんがお亡くなりになって青山のホンダコレクションホールで展示会があったときに、国さんとドリキンさんと飯田章さんが乗られたル・マンに出場したNSX-GT2が展示されていて、カッコいいなって急にビビっときて。それでそのようなカスタムを目指すようになりましたね。それこそGTウイングも似ているものがないか探しました」
パーツ供給に不安はあるが、パワーも欲しい
イベントなどでサーキット走行も行い、NSXの走りを楽しんでいる佐藤さん。パーツの供給には不安があるそうで、以前から高速巡行の際に5速での回転数が気になっていた5速MT(前のオーナーがOS技研の4.4タイプに変更)を4.2のタイプR用6速MTに変更するなど、部品が高騰する前にある程度は手を打っているという。
「部品が取り寄せられるか心配もありますし、事故も怖いですよね。故障に関してはパーツの値段は張りますが交換すればなんとかなります。ぶつけちゃったらアルミのボディやフレームがどうなるか分からないので、一番心配です。
それでもサーキットで走るとタイプRに置いて行かれちゃうので、機会があればオーバーホールのついでに3.1Lキットや3.2Lの純正品で、エンジンをパワーアップしたいですね」
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