ノビテックが製作したフルカーボンの豪華なフェラーリ
1989年にWolfgang Hagedorn氏によって誕生したノビテックグループ。プレミアムスポーツカーのカスタムとチューニングを手がけ、その独創性と精度、優れたデザインから世界中で愛用されるブランドになっています。そんなノビテックから、世界で1台のフルカーボンのフェラーリ「812GTS」が大阪オートメッセ2025(OAM)の会場に登場しました。
世界中で信頼されているノビテックとは
ノビテックはドイツを拠点として、フェラーリをはじめランボルギーニやマクラーレン、ロールス・ロイス、マセラティ、テスラなどのクルマにチューニングを行っており、「N-LARGO」はパフォーマンスとデザインを極めたコンプリートカーのシリーズとなる。
ノビテックのエアロキットなどの製品は、風洞実験施設で徹底した実験と検証を経て開発され、その精度の高さは世界中で信頼されている。またデザインだけでなく、安全面にも徹底的にこだわり、ノビテックの製品は厳格な審査機関として有名な「TÜV」の認証を得ている。TÜVのテストは部品ひとつひとつだけでなく完成品までが対象とされ、定期的な検査も行われ、量産過程においても適切に生産されているかの検証も行われる。
そんな厳格な審査に合格した製品は安全面はもちろん、優れたデザインとパフォーマンスの高さによって世界中で多くの信頼を得ている。
最高出力は純正より40馬力アップ、最大トルクは33Nmアップ
この世界に1台の「ノビテック フェラーリ 812GTS N-LARGO 1 of 1 FULL VISIBLE CARBON」は、まさに特別な顧客のために製作されたクルマ。812GTSをベースとした世界18台限定車「ノビテック フェラーリ 812GTS N-LARGO」をドイツに送り、ノビテックのデザイナーとエンジニアが集結して仕上げた珠玉の1台となっている。
エンジンは6496ccのV12型自然吸気で最高出力840ps/最大トルク751Nmと、純正より40ps/33Nmアップになっている。そのエンジンパワーを活かし、0-100km/hは驚異的な2.8秒を誇る。
サイズは全長4657mm×全幅2111mm×全高1276mmとなり、エアロとデザインで全幅が140mm拡幅されている。足元はピレリのP-ZEROを履き、組み合わされるホイールはノビテック製NF10鍛造ホイールのグロスブラックになる。
ほかにノビテックのスポーツスプリングやフラップ付きリアマフラーインコネル、スポーツメタルキャタライザー、TECTRONICなどが装備されている。ボディメイクの流麗さにも目を奪われるが、フルカーボンとなれば、カーボンの目がズレてしまうとその美しさも削がれてしまう。しかし、このモデルはそんなカーボン目のズレが一切なく、美しいカーボン目を眺めることができる。世界に1台だけのまさに至宝のクルマなのだ。