禁断の4インチリフトアップでワイルドな出で立ちに
トヨタ「プロボックス」といえば営業車の定番ですが、シンプルで頑丈なつくりと拡張性の高さから、アウトドア遊びの相棒としても人気です。今回は、そんなプロボックスで禁断の4インチリフトアップを実現してしまった1台を紹介。はたして走行性能は大丈夫なのでしょうか?
足まわりに負担をかけずに4インチのリフトアップを実現
大阪オートメッセ2025(OAM)の会場で発見したのは、奈良県の88HOUSE Brain Storm(ハチハチハウス ブレインストーム)のブースに展示されていたリフトアップ仕様のトヨタ「プロボックス」だ。とにかくリフトアップ量がスゴイのだ。聞けば4インチ(約10cm)のリフトアップだという。
ここ最近、リフトアップされたプロボックスがアウトドア遊びの相棒として人気となっているが、じつはサスペンションの構造上、あまりリフトアップするとアライメントが大きく狂ってしまい、さらに正常なサスペンションストロークを得られなくなってしまうというデメリットがある。その点についてスタッフに聞いてみると、
「4WDやSUVのカスタムに強い当社は、足まわりに負担をかけることなく4インチリフトアップする手法を採用しています。なので、こんな車高ですが普通にまっすぐ走りますし、足まわりもしっかりとストロークします」
外装はラプターライナーでオールペイント
プロボックスは基本的にステーションワゴン形状のボディを持つ。そんなボディにフェンダーエクステンションを装着したうえで、ラプターライナーでペイント。バンパーやフェンダーエクステンション、さらにドアノブなどをブラックで、ボディはベージュ、ルーフはホワイトで塗り分けている。さらにフロントにはHARD CARGOのバンパーガードを装着。ワイルドでSUV的な外観となった。
インテリアもダッシュまわりを外装と同じベージュのラプターライナーでペイントし、ブラウンコーデュロイのシートカバーを装着している。広いカーゴスペースはユーザーのアイデア次第でいかようにもアレンジすることができる。ベッドキットを設置して車中泊仕様にするのも楽しそうだ。
4WDなので走破性も高く、アウトドアの相棒に最適
足まわりは一般的に採用されているリフトアップスプリングへの交換ではなく、ボディと足まわりの間に4インチのスペーサーを挟み込むことで、サスペンションメンバーごと全て持ち上げる方法を採用している。これによって、この車高でもサスペンションジオメトリーは純正と同じとなり、全く足まわりに負担をかけることなくリフトアップした車両を走らせることができるというわけだ。
これに16インチのBRUT BR-70ホイールと、195/65R16サイズのOPEN COUNTRY A/Tを装着。実際に4WDをベースとしているため、不整地での走破性も高い。
もちろん人気の高いプロボックスだから、ルーフキャリアなどのアクセサリーも豊富にラインアップされている。それら市販のアクセサリーを組み合わせてシステムアップすることも可能。アウトドア遊びの相棒として最適な1台なのだ。