コロナ禍のタイミングで、鈑金修理の毎日が続く
幸か不幸かそのタイミングでコロナ禍になったことで、外出することもできない状況に。その結果、朝から晩まで、鉄板を叩く日々がスタートした。
「朝8時から日付が変わる時間帯まで、毎日叩きました。何も知らない素人なので、鉄板は叩くと延びるということを知る。そこからのスタートです。ラッキーなことに、不要になった機材を持ってきてくれる人もいたりしたので。日中は鈑金。夜はYouTubeで勉強。毎日毎日、腐った部分を切って、鉄を叩いて、溶接してくっつける。それを1日も休むことなく、2年間も続けたのです」
こうして無事、ボディの下地作りは完了。塗装は友人に仕上げてもらい、とりあえずの状態は完成。車検も無事取得できたが、それまでの苦労に疲れ果てて、結局山口さん自身も前オーナーさんたちと同様に、放置プレイに。しかし、「このままではまずい!」と思い、前回開催された「トヨタスポーツ800生誕55周年祭」に合わせて、愛車に乗りはじめた。そして例のエンジン乗せ換えの予定もあったため、その作業を依頼した結果、現状で完成したのが、今回のイベントの3日前だった。
所有歴47年という愛情の深さが、人の繋がりも含めて実を結んだ結果。ノブハチにも負けない、ヨタハチの魔改造車が、こうして誕生したのである。
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