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トヨタ「スポーツ800」を見知らぬ人が突然くれた…10年不動のまま保管して7年かけてついに路上復帰! サビ落としは「坐禅を組む心境」とはいかに?

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

勘の良いAMW読者の方なら、すでに察しがついているだろう。このシルバーの個体が、小柳さんにとっての2台目のヨタハチ。街中での突然の声かけから無料で譲り受けて、10年間不動の後に復活したクルマなのである。

「ボディの状態が酷すぎて、鈑金屋さんに断られるレベルだったのです。知り合いの紹介でなんとか請け負ってくれる方に依頼し、7年ほど預けたあと約2年前に完成しました。エンジンなどは素人の私が手探りで作業して、なんとかオーバーホールしました。自分でこのような作業まで手がけるようになるとは思いもしなかったです」

旧車を拒否していたほどの小柳さんのこの変わりように驚くのは無理もないだろう。しかし、ボロボロのヨタハチを2台も復活させたその過程に、小柳さんがハマった理由が隠されていた。

「サビ落としなどに集中して作業していると、どんどん心が無になれる感覚があるのです。嫌なこともすべて忘れることができる。それはまるで座禅を組んでいるのと同じような心境なのかなと思いました。愛車のサビ落としが、私の心のストレスを無くして、綺麗にクリアにしてくれるのです。だからやめられないのでしょう」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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