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VW「ザ・ビートル」をアドベンチャースタイルに! いまベース車両に選んだのは中古車がお手軽価格だから…オフロードリメイクとアートの驚きのコラボとは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • VW ザ・ビートル:フルラッピングによって作り出したボディ
  • VW ザ・ビートル:コンセプトは、「外遊びをテーマにモーターサイクル軸で楽しむアウトドアカー」
  • VW ザ・ビートル:兵庫県西宮市のNEWING(ニューイング)が製作
  • VW ザ・ビートル:リフトアップは50mm。オリジナルサスペンションキットとして販売している
  • VW ザ・ビートル:あえてオーバーフェンダーを塗り分けしたスタイルがワイルドさに磨きをかけている
  • VW ザ・ビートル:フロントバンパーは極太バイプのカンガルーバーにくわえてLEDバーもセット
  • VW ザ・ビートル:ホイールはAlpil Ms-1フォージド RVスタイルの18インチだが、オフロードマシン専用カバーを装着させている。タイヤはマッドスター(215/55R18)をセレクト
  • VW ザ・ビートル:オーバーフェンダーは前後ともフェンダーごとアッシー交換となる
  • VW ザ・ビートル:マフラーは2本出し
  • VW ザ・ビートルのトレーラーに搭載するのは、ハーレーダビットソン 883R
  • VW ザ・ビートル:トレーラーに搭載するのは、ハーレーダビットソン 883R
  • VW ザ・ビートル:ドアパネルには、Ahhi Choi(アヒ チョイ)さんならではの抽象画が施された生地を採用
  • VW ザ・ビートル:。アート感満載なインテリア
  • VW ザ・ビートル:フロアマットには、Ahhi Choi(アヒ チョイ)さんならではの抽象画が施された生地を採用
  • VW ザ・ビートル:インテリアは抽象画家であるAhhi Choi(アヒ チョイ)さんとのコラボ。アート感あふれる演出が施されている
  • VW ザ・ビートル:ベース車は2018年式の16CBZ型

オフロードリメイクしたザ・ビートルが話題に

大阪オートメッセ2025(OAM)の会場で気になるクルマを発見。それは、フォルクスワーゲン「ザ・ビートル」をオフロードスタイルにリメイクを施し、遊び心満点に仕上げたモデルです。このクルマを手がけたのは、インポートカスタムビルダーとして有名な兵庫県西宮市のNEWING(ニューイング)。池田代表に話を聞きました。

ザ・ビートルの遊び尽くせる魅力とは

このVW「ザ・ビートル」について、NEWING(ニューイング)の池田代表はこんな話をしてくれた。

「現在のカスタムカー市場は、ベース車の高騰が続いて遊びにくい状態になっています。そうした現状のなかでも、ザ・ビートルだけは手頃に買えるクルマです。むしろお買い得なのです。しかも、古くから遊べるクルマとしての資質を持っています。

そうした歴史的な背景からも、ベース車として魅力的なんです。このザ・ビートルは2019年7月に生産を終えています。いわゆる絶版車となったことと、(元祖“フォルクスワーゲン タイプ1”から数えて)じつに80年もの歴史を持つ唯一無二のクルマである点からも面白いと考えました。これが今回ザ・ビートルをベースにマシンを製作しようと思ったきっかけです」

リフトアップ&オーバーフェンダーでワイルドに

その昔、ビートルには砂漠レース用に車高を上げた「バハバグ」というリメイクマシンが存在した。今回ニューイングが提案したザ・ビートルには、「アルピール マッドバグ」という名がつけられている。コンセプトは、「外遊びをテーマにモーターサイクル軸で楽しむアウトドアカー」とのことであった。

ワイルドなアドベンチャースタイルを作るうえで、サスペンションは専用インチアップキットを製作してリフトアップ。純正の車高と比べて50mmほど高くなっているが、実際に見るともっと上がっているようにも感じる。これは、Alpil Ms-1フォージド RVスタイルの18インチホイールとオフロードタイヤであるマッドスターの外径サイズが大きいことも影響しているようだ。

ボディには、前後フェンダーごと交換するプロテクター付きオーバーフェンダーを装着し、フロントバンパーにはオフローダーを強く意識させる極太パイプのアイアンバンパーガードを追加。その下には高輝度LEDバーライトをセットすることで、遊び心を高めている。

一方、リアについてはヒッチメンバーを取り付けてトレーラーを引けるように工夫。このトレーラーに搭載するのはハーレーダビットソン「883Rの」フルチューン仕様で、アルピール マッドバグに合わせてボディ同色のペイント処理を施していた。

アートとオフロードの融合

アルピール マッドバグの外観はオフローダーとして抜群の仕上がりになっているが、インテリアはモノトーン基調のアート感あふれるデザインのギャップがユニークだ。このインテリアは、兵庫県芦屋市出身の抽象画家であるAhhi Choi(アヒ チョイ)さんとのコラボによって実現したという。

アヒ チョイさんは、ニューヨークの名門ギャラリーでの経験を経て、海外のアートショーに出展するなど、国内外で活躍している。今回は大阪オートメッセ2025の出展車用に特別にシート、フロアマット、ドアパネル、シフトノブにアヒ チョイさんならではの抽象画が施された生地を製作。アート感満載なインテリアを完成させたというわけだ。

クルマとしてだけでなく、遊び心の演出という面でも大成功といえるニューイング提案のアルピール マッドバグ。あえてオーバーフェンダーを塗り分けしたスタイルがワイルドさに磨きをかけている。カラーリングもミリタリーテイストが魅力的なモスグリーンが印象的だが、じつはこれは塗装ではなく、ニューイングが得意とするフルラッピングによって作り出したボディ。こうしたカスタムの引き出しの多さによって、多彩な変化と演出を施す点は流石といえる。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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