カルソニック スカイラインGT-Rの模型が作れなくなる理由とは!?
エンジン単体だけでなく、ミニカーを組み合わせた理由の背景には、長年ホシノレーシングのレース活動を支えてきた「マレリ」(旧カルソニックカンセイ)のスポンサー契約終了がある。2024年シーズンをもってパートナーシップが解消されることにともない、レース事業だけでなく、関連グッズの製作・販売も打ち切られることが決定。現在の契約終了をもって更新をしないことが関係各位に通達されている。つまり、期間の長短はあるものの近い将来、マレリ/カルソニック関連の新規アイテムがリリースされなくなるのは確定している。
この状況を受けて「日本のモータースポーツの1ページを飾ってきたカルソニック スカイラインの集大成といえるモデルを世に送り出したい」というMake Upの思いに、日下エンジニアリングも共鳴。コラボレーションして、10周年記念商品第1弾としてリリースすることを決めたそうだ。
技術革新や製造方法の見直しにより、さらにディテールアップ
バリエーションはGr.A仕様のカルソニックスカイラインが初勝利した1990年の第1戦西日本(MINE)サーキット仕様(星野一義/鈴木利男組)と、通算15勝目かつ最後の優勝を飾った1993年の第8戦仙台ハイランド仕様(星野一義/影山正彦)の2種類。
じつは8年前にも1990年仕様をベースとした同様のモデル(Gr.A Master‘s)を市販しているが、技術革新や製造方法の見直しなどにより、当時とは精巧さ、品質の高さなどが飛躍的に向上。その仕上がりはより本物に近づいている。また、各部のディテールアップだけでなく、スポンサーステッカー類も当時の資料や写真を基に再現している。
さらに10周年記念モデルにふさわしい特典として、それぞれの商品には当時マシンをドライブしていた星野一義氏/鈴木利男氏と星野一義氏/影山正彦氏のサイン入りの専用プレートを付属。すべて直筆であり、すべてが1点ものなので、購入者の満足感は計り知れない。叶うことなら、2種類を並べて違いを探すという贅沢な楽しみ方をしたいものだ。
販売数量は各26台。専用サイン入りプレートとシリアルナンバーが付属
販売数量は各26台の限定。サイン入りの専用プレートだけでなく、シリアルナンバー(番号は厳選なる抽選により決定。選択は不可)も刻印される。価格は13万2000円(消費税込)。高額だが、コレクターズアイテムとしての満足度と価値はすこぶる高い。すでに販売が開始されており、規定数に到達し次第受付終了となるため、購入希望者は早急に問い合わせを! とくにレースファン、GT-Rフリークにとっては傍で眺めるだけで、至福の時間となるはずだ。