夫婦でNSXでのドライブを楽しみ、走行距離は10万キロ超
2016年に1997年式ホンダ「NSX クーペ」を購入した稲道孝之さん。お子さんも独立し、人生上がりの1台を何にしようかと悩んだ結果の購入でしたが、自分好みの1台が市場に出ていたことが、その大きな理由のひとつとなったそうです。NSXは稲道さんの生活にどのような変化をもたらしたのでしょうか?
上がりの1台としてNSXを選択
2024年9月22日に鈴鹿サーキットの交通安全センターで開催された「NSXオーナーズデイ2024」にホンダ「NSX クーペ」で参加していたオーナーの稲道孝之さんは、こう話す。
「まずAT、それでカスタムメイドだということが決め手だったんですよ。年式は1997年式なんですけど、ノーマルのなかでは、おそらく私が見た中で一番きれいな状態でした。購入について妻と話し合ったのですが、実用的ではないので反対されると思っていたら、今まで一生懸命やってきたんだからいいんじゃないかって。その言葉があったおかげで購入することができました」
奥さまもNSXについて話してくれた。
「私としては荷物が載らないのは少し不便でした。主人はもともと運転が好きじゃなかったんですよ。そのため、これまで遠出をすることはあまりなかったのですが、NSXに乗るようになってからは、月に2〜3回の休みが取れると日帰りで片道300kmほどのドライブをすることも普通になりました。私的にはいろんなところに連れて行ってもらえるようになったので良かったですね」
最良の状態に保つメンテナンスにもこだわりが
念願のNSXを手に入れただけにメンテナンスには気を使っている、稲道さん。ホンダのリフレッシュプランで足まわりやブレーキ、ドライブシャフト、エンジンもバラしての整備を行っているため、これまで大きなトラブルはないという。加えて、普段のメンテナンスについてもこだわっているポイントがあるようだ。
「ホンダのディーラーの方にメンテナンスをお願いしているんですが、その方が転勤したらその方についてくという感じです。その方が今は工場長になって現場には出ないんですけど、ホンダカーズにお願いして、その工場長に整備をお願いしています」
NSXに関してはメンテナンスが中心でカスタムは行わないというが、エンジンルームにはオーダーメイドで作成したポリカーボネート製のカバーがセットされている。これはエンジンルームに紫外線を通さず、黒いエンジンカバーを付ける必要がなくなるためだという。
走る喜びが広げた新たな世界
奥様の話にもあった通りNSXを購入してから遠出が増えたということだが、行く先々で声をかけられたり、写真を撮られたりすることも少なくないそうだ。また、走るのが楽しくなり、わざわざ遠回りをして最高速が120km/hの新東名に乗ることもあるそうだ。
「もう年齢的にあまり無理はできませんが、たまにサーキット走行をすると、いわゆる走る、曲がる、止まるがしっかりできている感じがしますね。遠出をするときも妻と2人で乗っていて会話が途切れないんです。年間で約1万5000km走り、購入以来すでに10万km以上を走破しました」
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