サーキット仕様のチューニングで魅せる微細な違い
この2台はよく似ているが、チューニング内容に若干の違いがある。青/銀のEK9型シビックタイプRは、サーキット用の車高調キットにニーハオ製のフロントアームとロアアームを組み合わせ、デフは機械式に変更。外装は純正のままで、室内にはロールバーと補強バーを組み込んで、安全性とボディ剛性を強化。また、目視できない部分にも必要な箇所にスポット増しを施し、剛性アップを図っている。
一方、赤/銀のEK4型シビックでは、サーキット用車高調キットは同じながらも、フロントとロアアームについてはゼロファイター製を装着。ロールバーは組んでいないがスポット増しは施しているとのことだ。
ホイールは2台共通で、真っ白なフィンタイプのホイールはワークのSeeker FDをセレクト。サイズは前後ともに8.5J×17インチで、タイヤはトーヨータイヤのプロクセス R1Rの205/45R17をセットしている。
エンジンがノーマルである理由は、耐久性を重視しているためだ。また、外装も純正のままであるのは、エアロパーツを取り付けるとコースアウト時に割れる可能性があるから。純正のウレタンバンパーは衝撃に強いという点が、その理由だという。
時代が変わり、現在ではストリートからサーキットへとステージが移行したが、遊べるクルマとしてのベース車や仕様には大きな変化はない。このクルマも、走り屋文化の流れを色濃く反映しているといえるだろう。