今やナマズはミシシッピ州の代表料理
近年、ミシシッピ・デルタには新しい産業が育っている。ナマズの養殖である。聞くところによると、綿花畑を潰して巨大な養殖施設が続々とできているらしい。今や、ナマズ料理はミシシッピ州の代表料理になっているのだ。その養殖産業の中心地がインディアノーラだという。
日本でナマズというと泥臭いイメージがあるが、養殖ものはそれがない。食べ方としては唐揚げやそれをパンに挟むポーボーイがメインで、たしかにクセのない白身といった印象だ。
ちょっと凝ったナマズ料理を出すレストランがあると聞いて入ってみたのが、インディアノーラのダウンタウンにある「クラウン」という店。一度ゆでたフィレをパルメザンチーズとバター、グリーンオニオンで仕上げたアリソンというオリジナル料理が名物とか。それを注文してみると、上品な味でたいへん美味。ミシシッピ旅行の際は、ぜひ試してみてほしい。
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このミシシッピの旅で筆者が取材した内容を1冊にまとめた本が2025年3月13日に発売となった。アメリカンミュージックのレジェンドたちの逸話とともに各地を紹介しているフォトエッセイ、興味のある方はぜひチェックを。
>>>『アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅』(産業編集センター)
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