ドイツのバイク見本市「iMOT」で見た日本の名作バイク
ドイツ・ミュンヘンで2025年2月に開催されたバイクの見本市「iMOT」には日本のバイクメーカーや、開催地に拠点を置くBMWが出展し、大盛況を迎えました。さまざまな人気モデルが集結し、バイク初心者でも楽しめる盛況な会場の雰囲気をお届けします。
長年開催されているバイクの見本市を初見学
31年前から開催されているバイクの見本市「iMOT」の存在を、いままで全く知りませんでした。ちょうどミュンヘンで開催されていたこともあり、初めて行ってみました。長年フランクフルトで開催されていた「IAA」(通称フランクフルト国際モーターショー)は、場所をミュンヘンに移し「IAAモビリティ」と生まれ変わりました。自動車の大規模な見本市は知っていましたが、まさかバイクの大きな見本市がミュンヘンで開催されているとは思いもしませんでした。
10年ほど前に、元MotoGP王者のバレンティーノ・ロッシに初めてイタリアのモンツァ・サーキットで出会いました。超ジェントルマンで優しく、輝くオーラに包まれた彼に出会って一瞬でファンになったのは言うまでもありませんが、私自身は運動神経が悪く鈍くさいのでバイクは乗っていません。
会場でバイクブームの真髄を目撃
iMOTに軽い気持ちで行ってみることにしたのですが、会場に足を踏み入れるや否や、なんですかこの熱気は!? 平日の日中にもかかわらず、数多くの来場者でごった返しています。日本と同様に、ドイツもここ10年以上前からバイクブームで、ジュニア世代の若い男女からおじさんとおばさんまで人気です。
さて、IAAでは日本の自動車メーカーが出展しなくなって早くも4年以上が経ちました。しかし、このiMOTには、ホンダもスズキもヤマハもカワサキも大きな展示ブースに数多くのモデルを並べ、めちゃくちゃ活気があります。もちろん、わが街ミュンヘンの地元メーカーのBMWのブースもあり、バイクのことなどさっぱり分からない私も、活気あふれるこの雰囲気に圧倒されました。
ヤマハ「ハヤブサ」やカワサキの「ニンジャ」など、日本人でもお馴染みの超カッコいいモデルがドイツでも所狭しと数多く並んでいて、こんなに日本のバイクはドイツ人に認知されて大人気なの!? と驚きが隠せません。
ヘルメットや手袋、ウェアなどのバイク用品のショップも数多く並んでいて、それを見るのも楽しいものです。昭和生まれで短足日本人ということをすっかり忘れ、レザーのピチピチのライダーススーツを見ていると、これを着ると峰不二子や藤原紀香さん、キャッツアイの三姉妹のように超イケてるオンナになれるのではないかと大錯覚してしまいそうでした(笑)。数多くの方がバイクにまたがっていて楽しそうでしたが、短足で脚が上がらず恥をかくことは100%承知していましたので自粛しました(笑)。