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軽自動車レース「東北660選手権」の特別戦は60分セミ耐久! 2025年はタイムアタックも新設される「東北660シリーズ」に注目です

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 特別戦はローリングスタートなので、シリーズ戦より出走台数が増える。レースの序盤は混戦からいかに早く抜け出すかも重要なのだ
  • レース後は車両保管となり入賞車の再車検が行なわれる。違反が発覚すればもちろん失格だ。規則書に沿ったクルマ作りを心がけたい
  • 東北660選手権のラストを飾る特別戦。シーズンを締めくくるお祭りであると同時に、来シーズンを占う前哨戦という顔も持っている
  • 1クラス優勝の90号車 新関 透
  • 1クラス準優勝の70号車 村松正剛/志賀卓弥
  • 1クラス3位の154号車 小松日高/茂木勇輝
  • 2クラス優勝の61号車 高橋康平/アベユウヤ
  • 2クラス準優勝の86号車 竹中康平
  • 2クラス3位の43号車 大平崇文/阿部優翔
  • 3クラス優勝の601号車 大堀隼夢
  • 3クラス準優勝の929号車 高岡 威
  • 3クラス3位の294号車 岡部皓輝/岡野智大
  • 4クラス優勝の168号車 高杉俊太郎/皆川一茶
  • 4クラス準優勝の4号車 佐藤和音/大友裕一郎
  • 4クラス3位の391号車 佐久間航平/松山雄大
  • 5クラス優勝の204号車 フジムラヨシト/ヨシダケンジ
  • 5クラス準優勝の27号車 齋藤 俊/齋藤和彦
  • 5クラス3位の303号車 佐野心優/岩崎悠人
  • 今回も協賛メーカーからたくさんの副賞が贈呈された。ジャンケン大会はドライバー以外も参加できるので表彰式まで残らなきゃ損!
  • 1クラスの表彰式
  • 2クラスの表彰式
  • 3クラスの表彰式
  • 4クラスの表彰式
  • 5クラスの表彰式
  • 2名のドライバーで戦うチームも多かった。両者のタイム差をできる限り減らすことや、ドライバー交代の時間を短縮することも大切

2024年を締めくくった東北660選手権・特別戦

軽自動車で戦うレースとして人気となっている「東北660選手権」。耐久レースやターボ車だけのカテゴリーといったさまざまなレースが設けられ、幅広い年齢層に親しまれています。2024年シーズンを締めくくる12月に行われた「特別戦」は60分のセミ耐久レースでした。2025年も行われる東北660シリーズの雰囲気を紹介しましょう。

優勝すれば来季のSUGO戦は無料で招待!

軽自動車によるレースシリーズ「東北660選手権」の特別戦が2024年12月1日に開催された。通常のシリーズ戦が1名のドライバーによるスプリントレースなのに対して、特別戦は60分のセミ耐久レースとなりドライバーは2名まで登録が可能だ。

ステージは宮城県のスポーツランドSUGOで、各クラスの優勝者には、翌シーズンの出場が無料(スポーツランドSUGOに限り)という特典が付く。そのためシリーズポイントが付与されないエキシビションとはいえ、エントラントの本気度やバトルの熾烈さはシリーズ戦と変わらず。また翌シーズンにステップアップを予定しているドライバーは車両を仕様変更して臨んだり、東北660に興味を持つ人が誰かのマシンでセカンドドライバーとして参加することもある。それでは各クラスの模様を振り返ってみよう。

1クラス:悲願のポール・トゥ・ウィンを達成

1クラスは何度か優勝に片手をかけながらも、マシントラブルなどで涙を飲んだ90号車 新関 透が、見事に悲願のポール・トゥ・ウィンを達成。最大のライバルと目されていた10号車 アベは前戦に続きトラブルでリタイヤを喫し、70号車 村松正剛/志賀卓弥が準優勝で、154号車 小松日高/茂木勇輝が3位に入賞した。

2クラス:ベテランの61号車が優勝

また2クラスは今シーズンこそスポット参戦ながら、豊富な経験を持つ61号車 高橋康平/アベユウヤが優勝。予選のポールポジションこそ200号車 石川颯人/野村 充に譲ったものの、石川/野村はレース後の再車検で車両規定の違反が見つかり失格となる。

そして準優勝は2024年の3クラスで大活躍し、2025年は2クラスに挑戦する86号車 竹中康平だ。スポーツランドSUGOは2本の長いストレートを有し、ハイグリップタイヤを履くと転がり抵抗が大きすぎ、逆にタイムを落としてしまうケースが往々にしてある。しかし竹中は練習走行から好タイムを連発。2025年は2クラスでも台風の目となりそうだ。

そして3位に入ったのは43号車 大平崇文/阿部優翔。大平は2クラスのルーキーイヤーだったがシリーズランキング3位、コンビの阿部も2024年のHA36カップで2クラスを制した強者だ。

3クラス:驚異のルーキーが準優勝

もっとも台数の多い3クラスは601号車 大堀隼夢が初優勝。2024年はシリーズの半分で表彰台に上がるも、優勝には惜しくも届かないでいたドライバーだ。ポイントに無関係な特別戦とはいえ、最高の締めくくりとなったに違いない。準優勝はシーズン最終戦でデビューしたにもかかわらず、準優勝し話題となった驚異のルーキー929号車 高岡 威だ。2025年はフル参戦できる環境さえ整えば、シリーズチャンピオンの最右翼と思われる。3位はHA36カップとターボGPで活躍する294号車 岡部皓輝/岡野智大で、上記ふたつのカテゴリーに続いてNAの最激戦区にも確かな爪痕を残した。

4クラス:2ペダルのミライースが開発進行中

4クラスは優勝こそスズキHA36型「アルト」の168号車 高杉俊太郎/皆川一茶だったが、準優勝にはダイハツL275型「ミラ」の4号車 佐藤和音/大友裕一郎が食い込みCVTの底力を見せ付ける。ちなみに2ペダルでは「ミライース」の開発も着々と進んでおり、そろそろHA36の対抗馬として名乗りを上げるかもしれない。3位はHA36にマシンを変更したばかりの、391号車 佐久間航平/松山雄大のコンビだった。

5クラス:ビギナーたちの今後に期待

ビギナー限定の5クラスは204号車 フジムラヨシト/ヨシダケンジが優勝、27号車 齋藤 俊/齋藤和彦が準優勝で303号車 佐野心優/岩崎悠人が3位。いずれも3クラスで十分に戦えるタイムを叩き出しており、ステップアップ後の活躍が期待されるドライバーばかりだ。

* * *

なお2025年の東北660選手権は、4月13日(日)のスポーツランドSUGOからスタート。15年目のアニバーサリーを迎える東北660選手権を筆頭に、ターボGP/36カップ/耐久レースといった従来のイベント、さらに軽自動車だけのタイムアタックも新たにスタートする。どんどん幅が広がっていく東北660シリーズ、2025年はぜひ自分の愛車で参加してみよう!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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