仕上げのアライメント調整はワンメイクレースの肝
ロールバーパッドを巻き終えたら、いよいよロールバーの装着。仮組みの時に付けた目印に穴を開けて、ボルトを通して装着していく。穴を開けた箇所にはペイントなどをし、さび止めも実施。また、穴を開ける段階ではシートベルトを装着するアイボルト用の穴も開けた。ロールバーを装着したら内装を戻し、ロールバーやアイボルトと干渉する箇所を切り取ったり穴を開けたりして、干渉を防ぐ。あくまでもここは最低限の加工だ。
そしてシートレールとシート、シートベルトなどを装着していく。こうすると一気にそれらしいインテリアになる。
そして今回は野村選手にアライメント調整もお願いした。ロードスターはフロントダブルウィッシュボーン、リアマルチリンクで調整箇所やブッシュの数が多い。改造範囲がないナンバー付きワンメイクレースだからこそ重要になってくるポイントだ。
実際にアライメント調整後のロードスターを運転すると、同じパーツを装着しているとは思えない変化があった。全体的に動きの渋みが取れて、タイヤの路面への追従性が良くなっているし、ステアリングへの応答性も良くなっている。アライメント調整の重要性を改めて実感した。
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ここまで駆け足で紹介したが、作業には約3.5日を費やした。一番大変だったのがロールバーの装着だが、工賃が発生する理由を肌で感じた時間であった。協力していただいた野村選手、ありがとうございました!
開幕戦は2025年3月16日、富士スピードウェイで行われる。地元サーキットなだけに、上位を狙いたいところだ。