ドライバーの直筆サイン入りの特別仕様車が登場
マクラーレンがフェラーリを抑えて9度目のF1コンストラクターズ・チャンピオンになった2024年。それを記念した「アルトゥーラ」と「750S」の特別仕様車「MCL38 Celebration Edition(セレブレーションエディション)」を各9台限定で販売すると2025年2月25日に発表しました。注目はビジュアル・カーボンファイバーのシルカバーに書かれる、ドライバーのランド・ノリスとオスカー・ピアストリの直筆サイン。どんな特別限定モデルなのでしょうか。
9つの星とパパイヤオレンジが輝く
マクラーレンは、2024年のF1世界選手権でコンストラクターズチャンピオンシップを獲得した。ドライバーのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、合計8回のポールポジションと6回のグランプリ優勝を果たし、1998年以来の9度目となる栄冠をチームにもたらした。
この「MCL38 Celebration Edition(セレブレーションエディション)」は、2024年シーズンのF1を戦ったマシン「MCL38」を称えて命名されたモデルである。この特別仕様車に設定されるのは、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「アルトゥーラ」と、最上級スポーツモデルの「750S」。それぞれ9台限定で販売される。
両車ともにマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)による特別な外装を施し、マクラーレンを象徴するパパイヤオレンジとアンスラサイトを基調とし、グラデーションで逆V字を描いている。ボディの各所には、9個の星を採用する。月桂冠(げっけいかん)と組み合わされたオレンジのボンネットストライプや、オレンジのブレーキキャリパーもポイントとなっている。
インテリアでは、ドライバー側のビジュアル・カーボンファイバー・エクステンデッド・シルカバーは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの直筆サインが入り、シートのヘッドレストには勝利を意味する月桂冠が刺繍される。また、MCL38のカーボン・ファイバー製ボディワークの一部を埋め込んだMCL38記念プレートが装着される。さらに、ボンネットの収納エリアには、2024年シーズンにマクラーレンが獲得したポールポジション、優勝、ファステストラップのリストが記されるという。
両モデルの特別仕様は以下のとおりである。
■アルトゥーラ MCL38セレブレーションエディション
・ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのサイン入りビジュアル・カーボンファイバー・エクステンデッド・シルカバー
・MCL38のボディワークを埋め込んだ記念プレート
・チャンピオンの月桂冠をあしらったヘッドレスト
・サーキットでの記録を記した専用プレート
・ステアリング・ホイールの12時の位置にパパイヤカラーのマーカー
■750S MCL38セレブレーションエディション
・ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのサイン入りビジュアル・カーボンファイバー・エクステンデッド・シルカバー
・MCL38のボディワークを埋め込んだ記念プレート
・チャンピオンの月桂冠をあしらったヘッドレスト
・サーキットでの記録を記した専用プレート
・ビジュアル・カーボンファイバー・ステアリングホイールの12時の位置にパパイヤカラーのマーカー、クラスプにパパイヤのアクセント
・ミラーにパパイヤカラーのストライプ
・フロント・スプリッター先端にパパイヤカラーのストライプ
AMWノミカタ
2024年のF1でのマクラーレンの活躍はとても印象的であった。8回のポールポジションと6回の優勝のほかにも、ランド・ノリスはドライバーズポイントで374ポイントを獲得し2位、オスカー・ピアストリは292ポイントで4位という輝かしい成績をおさめている。
前回優勝の1998年はデビッド・クルザードとミカ・ハッキネンがドライブしたMP4-13のマシンが9勝を挙げシリーズチャンピオンに輝いている。今回の限定車は、これまでのシリーズチャンピオンの数である9個の星で月桂冠をあしらい、パパイヤオレンジのカラーがヴィクトリーの「V」の字を表現するなどマクラーレンのF1での勝利をわかりやすく表現したモデルである。
そしてシルカバーには、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの直筆サインが入り、後年、マクラーレンのレースの歴史の物語を彩るモデルとして、さらに価値を高めることになるだろう。