四半世紀も乗り続ける理由とは
フォード「フェスティバ」はマツダが開発、生産を行い、フォードブランドとして販売していた3ドアハッチバック車です。オーナーの高木さんはフェスティバを3台乗り継ぎ、現在は1999年に購入した1992年式のフェスティバGT-Xを所有しています。当時は仕事の関係もありフォードを購入したそうですが、そのなかでフェスティバをセレクトした理由には整備のしやすさがあったようです。
走行会仕様にするためにフェスティバを購入
「走行会で走らせるためにツインカムを探していて、たまたま出てきたサンルーフ車を購入しました。フェスティバを選んだのは、整備しやすかったのもあります。ツインカムはちょっとややこしいですが、でも中身がマツダなのでノーマルエンジンだったら整備しやすくてお手軽です。クルマの基本・基礎を覚えるための練習台として買った、っていう理由もありましたね」
と、2024年10月6日に富士スピードウェイのP7駐車場で開催された第16回 自美研ミーティング&第4回 商用車ミーティング関東に参加したオーナーの高木さんは話す。
乗りやすさが一番の魅力
走行会仕様ということで特注のオーリンズ車高調、マツダスピードのスタビライザー、前後タワーバー、吸排気の変更、ファミリア用コンロッドとクランク、ホンダ「シビック」用ピストン、カム加工、オイルクーラー、2層式ラジエター、HKSのV-PROなど、主に走りのためのカスタムを行っている高木さんのフェスティバだが、25年以上乗り続けているその魅力とはなんなのだろうか。
「最近サーキットは走ってないんですけど、パワーはないけど足をかためてコーナーで詰めるっていうのが楽しかったですね。途中マツダ デミオとかにも浮気しかけましたが、次のクルマはまた一(いち)からやんなきゃいけないし、修理できるまで乗り続けちゃおうっていうのもありました。あと乗りやすさですね。軽とサイズも変わらないで小回りが利いて、狭いところも行けるっていうのはいいですね」
マツダ車との共通部品も多いので維持できる
修理できる限り、このまま乗り続けるという高木さんだが、旧いクルマだけに、維持するためのパーツ環境などはどうなのだろうか。
「ある程度は、マツダからまだパーツが出ています。アメリカでもeBayとかで一応部品は出るので。共通の部品が結構あるんです。要はデミオの初期などとプラットフォームが一緒なので、足まわりは一応手に入るんですよ。外板とインテリアパーツは大変ですけど、スイッチ関係はまだ多少出るのかな。
パワーウインドウスイッチはじつはFC系RX-7とまったく一緒です。あとウインカーレバーとかもファミリアとかカペラとかあの辺と一緒なんですよ。エンジンの中身は一部NA型ロードスターのもが使えますしね。とりあえず維持していきますが、今後はオールペンをしたいんです」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)