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競輪トップ選手もボランティアに参加! 2025年初となる「サイドスタンドプロジェクト」が開催…「次はサーキットで走りたい」

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 1周400mの深いバンクのあるきれいなトラックを持つ平塚市の競輪場前のバス乗り場で「パラモトライダー体験走行会」が開催された
  • バイクは各参加者に合わせて仕様変更する。下半身不随の場合は、手元に設置したボタンでシフトレバーをアクチュエーターで動かしてシフト操作をする。また足はビンディングで固定することになる
  • バイクは各参加者に合わせて仕様変更する。左上肢麻痺の参加者には、右ハンドル側にクラッチレバーを移設してバイク操作ができるようにカスタムしている
  • スタッフがインカムを通してライダーに指示を出すことで視覚障がいを持つパラモトライダーでも走行が可能。このインカムでのやり取りはスピーカーを介して会場にいる全スタッフが共有できるようになっている
  • 今回も50名ほどのボランティアスタッフが集結し、4名のパラモトライダーの走りを支えた
  • 体験走行会終了後には、ボランティアスタッフに競輪場のコースも開放され、安藤選手が実際にバンクを走行するシーンも間近で観ることができた
  • レジェンドライダーとして知られる「青木三兄弟」の三男である青木治親氏が代表理事を務める一般社団法人サイドスタンドプロジェクト。今後もその活動は広く展開していく予定
  • 平塚競輪場の高木隆弘選手と安藤宜明選手が今回のパラモトライダー体験走行会に参加
  • SSPでは接地する角度に違いを設けたアウトリガーを複数用意しており、バイクの操作のレベルに応じてこれを付け替えながら走行を重ねていく
  • 平塚競輪場の高木隆弘選手と安藤宜明選手が今回のパラモトライダー体験走行会に参加

障がいに合わせてカスタムしたバイクを用意

障がいを持った人でもバイクに乗る機会を設けようと、一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)による「パラモトライダー体験走行会」が開催されています。その2025年の第1回目の体験走行会が2月12日(水)、神奈川県平塚市にある平塚競輪場(ABEMA湘南バンク)で開催されました。

平塚市のバックアップのもと、平塚競輪場で2回目の開催

パラモトライダー体験走行会は、機能障がいを持つ方に、バイクに乗る楽しさを体感してもらおうという企画意図のもと、バイクと装備と走行する場所を提供し、無料でバイクを体験できる機会を設けています。2020年に初開催され、2025年2月の今回で38回目となります。今回は視覚障がい、右下肢切断、左上肢麻痺という機能障がいを持った4名が参加しました。

一般社団法人SSP はレジェンドライダーとして知られる青木三兄弟の三男である青木治親氏が立ち上げ、代表理事を務めています。氏はWGP(世界ロードレース選手権/現MotoGP)のGP125クラスで1995年、1996年には2年連続の世界チャンピオンを獲得した後、2004年にオートレース選手に転身し、現在もオートレーサーとして活躍しています。

パラモトライダー体験走行会は、サーキットや休校日の自動車教習所、さらには広めの駐車場など他車との接触などのない状態の場所を借りて開催。また、神奈川県にある箱根ターンパイクを占有して、パラモトライダーの公道でのバイク・ツーリングの機会も設けています。

2025年最初の開催となった今回の「体験走行会」は神奈川県平塚市にある平塚競輪場、通称ABEMA湘南バンクで、競輪の非開催日である2月12日に開催されました。競輪場での開催といっても競輪場のコースではなく、場内にあるバスの転回場を使い、2024年の3月に続いての2回目の開催となりました。

高木隆弘選手と安藤宜明選手の2名がボランティアスタッフとして参加

この体験走行会の参加に際して、パラモトライダーからの費用負担はありません。各参加者の障がいに合わせてカスタムしたバイクはもちろん、ヘルメットやグローブ、プロテクターといったライディングギアも用意し、バイクを支えてくれるボランティアスタッフも集めて開催しています。

今回、競輪選手である高木隆弘選手と安藤宜明選手の2名がボランティアスタッフとして参加しました。この走行会ではバイクに慣れるために最初はエンジンを掛けずにバイクを押してもらってハンドル操作を練習する時間が設けられますが、その際のバイクを押す係として力強くバイクを押してくれました。

もちろん他にも多くのボランティアスタッフが参加してパラモトライダーを支え、無事に体験走行会は終了。今回は初走行が1名、他のライダーは皆体験走行会参加経験がありますが、ライダーはそれぞれのライディングの課題に向き合いながら各自の走行を楽しむ機会となりました。各参加者からは次のようにコメントをいただきました。

「次はサーキットで走りたい」

「次回までに体力づくりをしてバテないようにしたい」

次回参加に向けた意気込みが語られました。

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