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無敵だったマツダ「サバンナRX-3」を完コピ!! ステッカーに至るまで忠実に再現した片山義美仕様とは?

無敵だったマツダ「サバンナRX-3」を完コピ!! ステッカーに至るまで忠実に再現した片山義美仕様とは?

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 平田 勝(HIRATA Masaru)/奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:内装は純正の意匠を残している
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:ホールド性が高いシートを装備
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:エンジンは13Bペリフェラルポート仕様
  • サバンナRX-3とハコスカGT-Rの競演を楽しめた
  • 複数のサバンナRX-3が箱車の祭典に参加した
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:オーナーの二瓶さんが愛車を走らせた
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:ロータリーエンジンが迫力ある排気音を奏でる
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:1976年式の後期型サバンナRX-3 GTをフルチューンしている
  • 二瓶さんは3代目エキシージで袖ヶ浦フォレストレースウェイや富士スピードウェイを走っている
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:カタヤマレーシングのステッカーが貼られている
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:熱き想いでサバンナRX-3 片山義美仕様車を製作したのは成田秀喜さんだ
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:ワークスフェンダーが大きく張り出している
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:トランク内もレーシーな仕様で造り込まれている
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:二瓶さんは「まだ本調子ではないが、思っていたよりも取り回しがいいことを確認できた」とコメント
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:かつて片山選手がドライブするサバンナRX-3は無敵だったといわれている
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:イエローにグリーンを組み合わせた片山ワークスカラーを再現
  • マツダ サバンナRX-3 片山ワークス仕様:1974年の富士GCビクトリー200kmレースに参戦した片山レーシングのイエロー/グリーン仕様を再現

富士GCビクトリー200kmレースを再現

「ロータリー使い」と呼ばれていた片山義美選手は、1972年5月3日の日本グランプリ特殊ツーリングカーレースでマツダ「サバンナRX-3」を駆り、それまで王者だった「ハコスカGT-R」を追い詰め表彰台を独占しました。そこから「サバンナの片山」の異名を名乗り、伝説を作っていきました。今回紹介するのは、イエロー/グリーンをまとう「サバンナRX-3 片山ワークス仕様」です。

片山選手がドライブするサバンナRX-3は無敵だった!

往時にマツダの契約ドライバーとして活躍したRE(ロータリーエンジン)レジェンドは数名いるが、片山義美さんも忘れることができない伝説のレーサーだ。西の片山マツダ、東のマツダオート東京という図式の中で両者はライバル関係にあったが、片山義美氏はマツダ契約ドライバーのチーフ格であった。

片山ワークスカラーをまとった現車は、1976年式の後期型「サバンナRX-3 GT」をベースに、1974年の富士GCビクトリー200kmレースに参戦した片山レーシングのイエロー/グリーン仕様をステッカーに至るまで忠実に再現している。

1974年になると、すでに日産はワークス活動を停止しており「スカイラインGT-R」というライバルが不在だったため、片山選手がドライブするサバンナRX-3は無敵だったといわれている。

箱車の祭典2024にてこのクルマを走らせたのはオーナーの二瓶義広さん(取材時56歳)だが、1983年式の「サバンナRX-7 デイトナ24時間レース仕様車」(1979年のデイトナ24時間レースにて総合6位、GTUクラス2位を飾ったW.ボーレン/J.ダウニング/R.マンデビル組の77号車仕様)を製作した成田秀喜さんが、同じように熱き想いで、この片山ワークスカラーのサバンナRX-3も製作した。成田さんは、寺田陽次郎仕様車のサバンナRX-3も所有している。

後期型をベースにフルチューン

成田さんによると、サーキット仲間から1976年式の後期型サバンナRX-3 GTを譲り受けてフルチューン(エンジンは13B ペリフェラルポート)。1974年の富士GCビクトリー200kmレースに参戦した片山レーシングのイエロー/グリーン仕様を再現することにしたのだという。

箱車の祭典2024で片山ワークスカラーのサバンナRX-3を走らせた二瓶さんは、排気量1796ccの直4エンジンを積んでいるロータス2代目「エキシージ」から排気量3456ccのV6エンジン仕様になった3代目エキシージに乗りかえ、袖ヶ浦フォレストレースウェイや富士スピードウェイを走っているそうで、片山ワークスカラーのサバンナRX-3を走らせた後にこのようにコメントしてくれた。

「ブレーキがしっかりしていて、コーナリング時にステアリングを上手く保持できればスムーズに走れます。今日は、まだ本調子ではありませんでしたが、思っていたよりも取り回しがいいことを確認できました。箱車の祭典は初参加ですが、楽しませてもらっています」

かつてSA22型(12Aサイドポート仕様)およびFC3S型の「RX-7」に乗っていたという二瓶さんは、ストリートをメインステージとして峠道などを走っていたそうだが、5M型エンジンの排気量を2.9Lに拡大し、300km/h仕様にしたトヨタ初代「ソアラ」を駆っていたこともある、と楽しそうに話してくれた。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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