高校生の頃に手に入れた夢の1台
1995年式のダイハツ「シャレード・デ・トマソ ビアンカ」を所有する26歳の“イブ”さん。彼がこのクルマを手に入れたのは、まだ高校生だった頃。その購入の決め手となったのは、デ・トマソの名を冠する「パンテーラ」への憧れと、独特の魅力を持つ限定モデルならではの存在感でした。車高を落とし、当時感満載のカスタムを施したシャレード・デ・トマソ ビアンカ。その魅力を“イブ”さんに語ってもらいました。
デ・トマソを名乗れる国産車
20世紀の国産メーカーでは、いすゞ「ジェミニZZ ハンドリング・バイ・ロータス」など海外のメーカーとコラボしたモデルが販売されていたが、ダイハツ「シャレード」にも、「パンテーラ」で有名なデ・トマソとコラボしたモデルが存する。
赤と黒のツートーンカラーがイメージカラーだが、ホワイトとシルバーのツートンカラーで限定販売された「ビアンカ」というモデルもあった。その「シャレード・デ・トマソ ビアンカ」の1995年式を所有するのが、2024年10月6日に富士スピードウェイのP7駐車場で開催された第16回 自美研ミーティング&第4回 商用車ミーティング関東に参加した26歳の“イブ”さんだ。
「トヨタ 70系スープラが欲しかったんですけど、値段が高くて……。ルノー 5(サンク)ターボも好きだったのでハッチバックを探していたのですが、シャレード・デ・トマソ ビアンカは一番の夢だったクルマ、パンテーラのデ・トマソを名乗れる。しかも、今買えるクルマってこれしかなくない? ってことで、ネットオークションで50万円で買いました」
車高を落とし当時感のあるカスタムを
“イブ”さんがこのクルマを購入したのは、なんと高校生のとき。免許を取得してすぐに手に入れたという。ちなみに、70系スープラは小学校の卒業アルバムに「将来70スープラに乗る」と書くほど好きだったそうだ。
話を現在のクルマに戻すと、購入当初はフルノーマルの状態だったが、ワークのRS11ホイールを履かせ、イエロースピードレーシングの車高調をセット。さらに、マフラーエンドをワンオフで製作した。ちなみに、このイベントの翌週にスタンスネーションに参加するため、車高はベタベタの状態にしてきたという。足まわり以外にもこだわった部分があるようだ。
「フォグランプが気に入っています。これは相模湖で開催された旧車イベントのフリマで4000円でゲットして、カバーが片方ないんですけどね。このクルマを購入した決め手のひとつがイルミネーション付きのリアスピーカーだったんですけど、わりと新しいナビが付いてたんですよ。それはダサいとって思って、バックカメラも付いてたんですけど外して、知り合いから譲ってもらったオーディオのアゼスト(2DINヘッドユニット)を入れました」
乗りやすくて吹け上がりもいい
高校生の頃に購入し、すでに8年ほど所有しているシャレード・デ・トマソ ビアンカは、“イブ”さんにとってどんなクルマなのだろうか。
「やっぱテンロクのNAでワンカムなので速くはないんですけど、乗りやすくて吹け上がりもいいし踏めるんで楽しいですね。車高が低いんで峠とかは行かないんですけど、湾岸線とかを知り合いと流す感じです。もうやり切っちゃった感じなんですけど、もし何かやるとしたら初代オマージュ(1980年代に限定発売された、最初のビアンカ)で、リアのトランクのスポイラーと、ライトからケツまでシルバーのラインを入れたい、っていうのがありますね」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)