仕事では最先端の自動車パーツ、趣味では超アナログ車
もちろん、小菅さんも亡き先輩と同様にSHCCジムカーナやアバルトカップ、シウマイカップといったトライアル競技を1000TCで楽しんでいる。
「今年で引き継いで9年目なのですが、しっかりと手が入った個体でしたので、さらに追加で何かをやろうとは思いません。モディファイや雰囲気はそのままに、消耗したり壊れてしまった部分を直しながら維持しています」
トラブルに直面すると、前オーナーが残していたクルマへ施したメニューや整備方法などのメモ書きなど参考に整備しているという。
ちなみに小菅さんは、自動車メーカーのモータースポーツを担う関連会社に所属しており、普段は開発した最先端のパーツをパソコン上でシミュレーションするという仕事だという。ヒストリックカー趣味で必然的に付きまとうアナログな作業は本業とは真逆ゆえに、さらに充実したクルマとの生活を楽しんでいるという。
「物心のつく前からミニカーを握りしめていたそうなんですよ。仕事もその道に進むことができましたし、今の自分を作り上げてくれた根幹にあるのが、この趣味の世界だと思います。人との繋がりにおいても、かけがえのないものですね」
仕事や生活環境の変化などで以前のように毎週のようにイベントへ参加できないのが目下の悩みだというが、まだ参加したことのない各地のイベントにも行ってみたいとのこと。これからも愛車との時間を重ねて続けたいそうだ。
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2025年度のアバルトカップは、4月6日(日)のラウンド1を皮切りに、ナリタモーターランドにて4回開催の予定だ。サーキットで過ごす1日、エントリーフィーは1万2000円となっているが、半額になる学生割引もあるので、未経験の方もこの機会にぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。気になる方は、124ssk65@gmail.comまで問い合わせていただきたい。
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