エンジンはワークスカー並みの出力へチューンアップ
131ラリー入手後は、それまで所有していた131のセダンを解体して必要な部品をストック。イタリア車を扱うショップに相談したり、フィアット系のパーツを扱うショップのバーゲン時には必要そうな部品は買い溜めていたという奥野さん。
エンジンが壊れ自分でオーバーホールして載せ替えるが、しっくりこないので、「J-CRAFT」に修理を依頼した。オーダーは「筑波サーキットを壊れないで気持ちよく走れるパッケージ」だったそうだ。
「131ラリー ストラダーレのカタログ出力は140bhpですが、完成時のダイナモチェックで210bphほど出ていました。4000rpm以上回せば、さらにパワーの盛り上がりが気持ちよく走ります」
ちなみにワークスカーは機械式インジェクションにより215〜240bphを発揮していたので、この仕様には大満足しているそうだ。
1980年WRC制覇のワークスカラーにお色直し
前後して、1980年にWRCのタイトルを獲得したワークスカラーにお色直し。アッティリオ・ベッテガがWRCではなく国内戦を戦った時を模しているそうで、メーターが並ぶダッシュボードはグループ4そのものである。
「今日は友人のOLIO FIATカラーの1台が整備中で本人のみの参加でしたが、1976年デビューのフィアット131 アバルト ラリーとして50周年となる2026年には、さらに多くのオーナーさんたちと祝いたいですね」
131ラリーのオーナーは、ぜひSNSなどで奥野さんに連絡を取ってみてほしい。
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2025年度のアバルトカップは、4月6日(日)のラウンド1を皮切りに、ナリタモーターランドにて4回開催の予定だ。サーキットで過ごす1日、エントリーフィーは1万2000円となっているが、半額になる学生割引もあるので、未経験の方もこの機会にぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。気になる方は、124ssk65@gmail.comまで問い合わせていただきたい。
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