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社会人1年目で買ったホンダ「S600」を30年ぶりに路上復帰! エンジンは1万1000回転を超えてもまだ回ろうとするほど元気です

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • ホンダ S600:約30年前に仕上げたというボディはバンパーレス、そしてハードトップの装着でレーシーな仕上がりになっている
  • ホンダ S600:最初に預けていた工場主が使っていたというアルミ製ボンネットを譲り受け装着。当時のレースの面影を残している
  • ホンダ S600:トランク下部にあるスペアタイヤ置き場はカットして鉄板で補強しており、リアの剛性感アップに寄与
  • ホンダ S600:トランク下部にあるスペアタイヤ置き場はカットして鉄板で補強しており、リアの剛性感アップに寄与
  • ホンダ S600:約30年ぶりにエンジンがかかった時、何物にも代えがたい感動を覚えたという。FCRにより1万1000回転を超えても、まだ回りそうだという
  • ホンダ S600:自らペイントしたというホイールはコスミック。何色に塗ろうか悩みつつシルバーへと落ち着いたという
  • ホンダ S600:あれあれ? 直付けのナンバー灯は松永さんの遊び心から?「車検後のお色直しでトランクに埋め込むかも」とのことだ
  • ホンダ S600:ステイホーム中に、インテリアなどの組み上げ作業を自らの手で楽しんだという
  • ホンダ S600:オーバーホールしたのは約30年前というエンジンは、1万1000rpmを超えても回ろうとするくらい絶好調だという
  • ホンダ S600:室内はレーシーにということで、途中まで剥がしかけたというチップコート。ちょっと作業を中断中とのこと
  • ホンダ S600:当時はこんな雰囲気だっただろうと、切り出したフットレストをセレクトし装着。松永さんのセンスと美学が光る
  • ホンダ S600:運転席側のみのロールバーも、往時を偲ばせるセレクト。S600の年式にぴったりマッチしている
  • ホンダ S600:オーナーの松永 基さんは一級建築士。エムズワークスの代表として、自らの愛車趣味をフィードバックしたガレージハウスも得意としている
  • ホンダ S600:キャブはバイク用のFCRを装着し、より高回転まで気持ち良くなったという、約30年ぶりに復活させた愛車
  • 約30年ぶりに復活させた愛車ホンダ S600でアバルトカップを楽しむ松永 基さんの本業は建築家。自らも楽しむ自動車趣味を活かしたガレージハウス作りには定評がある

ずっと休眠していた「エスロク」を還暦を前にして復活

千葉県のナリタモーターランドで行われた「アバルトカップ」2024年最終戦は、「走り好き」ならアバルトに限らず、車種や年式を問わず参加できるタイムアタック形式の走行会。そこで「いい音してたでしょ! あそこの立ち上がりでは1万1000rpmからのレッド超えてもまだ回ろうとしていますよ」と言うのは、1本目の走行を終えたばかりの松永 基さん。愛車は23歳の時に乗り始めたというホンダ「S600」です。

リフレッシュしようと工場に預けたまま30年……

学生時代は家のクルマで過ごしたという松永 基さんが、社会人1年目、23歳の時に買ったというのがこのホンダ「S600」。通勤や遊びにと松永さんと行動をともにするも、仲間たちと三浦半島へツーリングに行った帰り道、観音崎のカーブでスピンした拍子に、チェーンケースから異音が始まった。

「この当時のエスって、初任給の3カ月分か4カ月分で買えた安く楽しめるスポーツカーだったんですよ。これはチェーン駆動だったので、スピンした時にチェーンが飛んじゃったんだよね。なんとか帰宅はできました(笑)」

当時は、リーズナブルで楽しめるクルマの1台だったという「エスロク」。そうした状況だったので、クルマに不具合が出た時は当初から全てをリフレッシュしようと考えていたという松永さん。すぐにエスロクを工場へ入庫させ、工場主と一緒になって分解を始めた。

「1週間後にはバラバラになって、しばらくするとエンジンも仕上がっていたし、ボディもペイントしてくれているんですけど、工場主の手が止まって、あと少しなのに直らなかったんですよ。都度都度ちゃんとお金も払っていたんだけどね~」

そうしてるうちに結婚したことなどもあり、松永さん自身もエスロクに時間を割けなくなったまま年月が経過した。やがて、綺麗だったボディもあちこち錆びてきた。預けていた工場から自宅ガレージに引き上げたのは2019年のことだ。

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