コロナ禍の最中、自宅ガレージで各部を組み立て
還暦までに復活させようと「エスロク復活計画」として、まずは工場から持ち帰った「松永パーツ」と書いてある5~6個のダンボール箱から、パーツを並べてみたという松永さん。
「しかしクルマって、ここまでバラバラになるんだな! と30年前に感じましたが、その記憶とともに、ひとつひとつのパーツの記憶が残っているのが不思議でしたね。何が無いかもすぐ分かりました」
長年の保管の間に、ステアリングシャフトにドライブシャフト、それに油圧系のパイプ配管一式が失われていたという。
そしてコロナ渦のステイホーム時、自宅ガレージで自分で各部の組み立てを始め、いよいよ最終作業を残すのみとなり工場を探した。
するとホンダスポーツの仲間が小田原にあるショップ「馬育屋」を紹介してくれた。バイク修理は息子さんに任せ、現在はホンダスポーツなど好きなクルマやバイクを面倒見ているという、そこのオヤジさんが作業を引き受けてくれたそうだ。
「何度か馬育屋さんに通って、信用してもらえたので今度ボディとエンジン持ってきますって、搬送したのが2021年の4月です。10月には30年ぶりに自分のクルマのエンジンがかかった! この喜びは自分以外には理解してもらえないよね(笑)」
欠品となっていたパーツも馬育屋さんで調達してもらい、無事に公道復帰を果たしたのがちょうど取材時の2年前、2022年の冬であった。
青春の忘れ形見=エスロクで走りを楽しむ
そのエスロクの不在時に手に入れていたもう1台の愛車、ランチア「ベータ モンテカルロ」で楽しんでいたというアバルトカップに、エスロクでも走りたいとすぐさまエントリーし、懐かしいフィーリングを楽しんだ。
それから、しばらく仕事が重なり参加できずにいたが、今回はエスロクで2度目のアバルトカップ参加だという。
「モンテカルロもエスロクも全然結果が追いついてきません(笑)。それでもスピンしなくなったりタイムアップしてるから、クルマとの対話はできてきてるってことだから楽しいですよね」
青春の忘れ形見ともいえるエスロクで2025年度もアバルトカップを楽しむという松永さんであった。
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2025年度のアバルトカップは、4月6日(日)のラウンド1を皮切りに、ナリタモーターランドにて4回開催の予定だ。サーキットで過ごす1日、エントリーフィーは1万2000円となっているが、半額になる学生割引もあるので、未経験の方もこの機会にぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。気になる方は、124ssk65@gmail.comまで問い合わせていただきたい。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)