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『ゴジラ-1.0』や『下妻物語』…名作映画の舞台となった「茨城県筑西市」を映画批評家が案内! ロケ地巡りのあとは下館ラーメンがおすすめです

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TEXT: 永田よしのり(NAGATA Yoshinori)  PHOTO: 永田よしのり(NAGATA Yoshinori)

  • 下妻駅より上京するための線路は、単線の常総線の線路となる
  • ちょっとクルマで走れば筑波山を望むことができる
  • 『ゴジラ-1.0』や『月の満ち欠け』でオープンセットを組んだヒロサワ運動公園
  • 映画『渇水』のロケ地となったスーパーツカダ
  • 東京ドーム約5.3個分の広さを誇るヒロサワ運動公園
  • 下館羽黒神社の銀杏の黄色が映える境内
  • 老舗中華そば屋「盛昭軒」の外観
  • 盛昭軒の中華そば
  • しもだて美術館にほど近い下館羽黒神社
  • 下妻駅外観。この駅から主人公は都会を目指した

気になる映画のロケ地探訪 in茨城県筑西市

映画批評家・永田よしのりが案内する、気になる映画のロケ地探訪。今回は東京都内からクルマで約1時間の茨城県筑西市を訪れました。豊かな田園地帯が広がり、筑波山を望むこの地には、数多くの映画ロケ地が点在します。『ゴジラ-1.0』や『月の満ち欠け』『下妻物語』などのロケ地を巡りました。

茨城県筑西市とは

茨城県の西に位置し、4つの市町が合併して誕生した筑西市。人口は約10万人で、市の中心部にある下館を関東鉄道常総線、水戸線、真岡鉄道が結んでいる。しかし、市民の生活圏は市外にも広がっており、主な移動手段はクルマである。

かつては1世帯あたりの自家用車保有台数で全国1位を記録したこともある。そのため、東京都内から訪れる場合、電車ならつくばエクスプレスで守谷まで行き、関東鉄道常総線に乗り換えるルートがある。クルマなら常磐自動車道を経由し、谷和原ICから北上するのが最もシンプルだ。

主人公が下妻駅から代官山へ通った『下妻物語』

『下妻物語』は、筑西市に隣接する下妻市を中心にロケが行われた。厳密には筑西市のロケ地ではないが、この作品が茨城県のロケ地を広く知らしめたことを考えると、ぜひ紹介したい作品である。

2004年に公開された本作は、カンヌ映画祭で高評価を得たことをきっかけに、全国156館まで拡大公開された。深田恭子と土屋アンナが主演する青春映画で、ロリータファッションに身を包んだ深田恭子演じる主人公が東京へ向かう際に利用していたのが、関東鉄道常総線の下妻駅である。

当時、つくばエクスプレスはまだ開業しておらず、東京へ出るには常総線で取手まで行き、そこから常磐線快速に乗り換えて上野に向かうしかなかった。実際に訪れてみると、「えっ、こんなところに駅が?」と驚くほどの場所に駅が現れる。その驚きは、主人公がこの駅から都会へ飛び出していくワクワク感にも通じるものがある。

広大な敷地で『ゴジラ-1.0』や『月の満ち欠け』を撮影

下館駅から北西へ進むと、市民が利用する野球場やサッカー場を備えたヒロサワ運動公園がある。この運動公園は24.8ヘクタール(東京ドーム約5.3個分)の広さを誇る。『ゴジラ-1.0』では、この公園内に銀座の街並みを再現した大規模なセットが組まれた。また、『月の満ち欠け』では、有村架純と目黒蓮が歩く高田馬場のセットが建て込まれた。

ちなみに、栃木県足利市には渋谷のスクランブル交差点を完全再現した撮影用のセットが存在する。このように、街並みを再現するには広大な敷地が不可欠である。運動公園のような平坦なグラウンドは、映画撮影には最適な場所といえる。実際にロケ地を訪れ、銀座や高田馬場の街並みがここに広がっていたと想像すると、より映画の臨場感を味わうことができるだろう。

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