マツダファンフェスタでレアな「羊の皮をかぶった狼」に遭遇
「羊の皮をかぶった狼」とはよくスポーツカーに使われる表現ですが、マツダ「アクセラ」の初代と2代目にラインアップされていた「マツダスピードアクセラ」もまさにそれ。264psを発揮する2.3Lの直4ターボを搭載するホットハッチでしたが、ヒットすることはなく、知る人ぞ知る存在となっています。そんなマツダスピードアクセラに、2024年10月の「MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY」で遭遇。オーナーに話を聞いてみました。
2.3リッターエンジンを積んだ刺激的なホットハッチ
ハイパワーハッチバックとして人気を誇った「マツダスピードアクセラ」に乗る藤本裕哉さん。マツダスピードアクセラは5ドアハッチバックであるマツダ「アクセラ」のボディに、2.3Lエンジン+ターボ過給を搭載し、さらに6速MTを組み合わせたクルマで、FFながら264psを誇る。そのパワーは相当なもので、1速、2速でのホイールスピンは当たり前なほど。
相当に刺激的なモデルだったが、ピュアスポーツというわけではなく、パワフルなエンジンが搭載されたホットハッチ的な立ち位置だった。ちなみに同じエンジンを搭載した「マツダスピードアテンザ」もあり、こちらはハイパワーエンジンを搭載しているが見た目にはジェントルなセダンだった。
このマツダスピードアクセラは2世代にわたり販売された。こちらはその2世代目となるモデル。刺激的なモデルであったが、大ヒットしたとはいえずマニア的な人気を誇った。最近ではなかなか走っている姿を見ないクルマでもある。
パワフルなMTハッチバックは鋭い加速が魅力
オーナーの藤本さんはもともと学生時代はスバル「インプレッサスポーツワゴン」(GGA型)に乗っていたという。社会人になりディーラーで中古車としてこのマツダスピードアクセラに出会い購入。購入時の走行距離は6万kmほどで、現在は9.7万kmまで走行距離は伸びているそうだ。
インプレッサスポーツワゴンの購入時からMTのハッチバック車が欲しくてチョイス。マツダスピードアクセラも同じようにMTのハッチバックということで購入した。そのお気に入りポイントはやはりパワーとのこと。
「仕事で乗っているEVと同じくらいの加速をします!」
と、トルクが出しやすいモーターと同じくらい鋭い加速をしてくれるところが気に入っている。
フジツボマフラーでさらにレスポンス向上
ダウンサスで車高を下げ、タイヤはハンコックのVENTUS R-S4 235/40R18を装着。大パワーに対応できるハイグリップラジアルタイヤを履かせる。ほかには、フジツボのマフラーを装着し、ECUはリミッターカットを実施。ECUはさらに1速と2速の制御を変更している。
ハイパワーなターボ車となると、マフラーの排気抵抗が少なくなるとアクセル操作に対するレスポンスが良くなり、踏んだ瞬間からパワーが得られるようになる。それによって乗りやすくもなり、メリットが大きい。
「ダウンサスで車高が下がっているのですが、それによってリアの車高が下がっていてキャンバー角が多めについてしまっています。次はそれを直したいです」
と語ってくれた藤本さんだった。
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