初めてのサーキット走行はおっかなびっくり
今回“海”さんがアバルトカップに参加したナリタモーターランドでは、パイロンを使いコースをアレンジしていくつかのパターンを作れるため、コースを覚える必要がある。先行車の走りとコース図を睨めっこしていた彼に出走の番がやってきてコースインする。
「対向車がいないので、思い切って踏んで行けたのですが、曲がらなきゃいけないパイロンを行き過ぎちゃってミスコースしてしまいました」
そのせいか2本目の走りはおっかなびっくりという感じで間違えなかったものの、タイムが出ない。そして、お昼休みを挟んでの3本目もミスコースをしてしまう。
「いや~、アタマ悪過ぎて嫌になっちゃいますよ。コースばかり気にしてしまい、ちゃんと走れませんでした」
このアバルトカップ、走行後には3本のベストタイムからハンデなどを加味し、順位が決定されるのだが、表彰式までの間は計測なしで自主練習ができる。
もちろんコースへ出てアタックする“海”さん。タイム計測のプレッシャーがなくなったからかミスコースすることなく、スライドするテールをうまくコントロールしながら、プシュープシュと先ほどまでは聞こえなかったブローオフ音を響かせて快走している。
「コースを覚えたらやっと楽しく走れました。次回はタイムアタックから、この走りができるようになりたいですね」と笑顔を見せてくれた。
今後は、エンジンを含めた各部のオーバーホールなどを施してこのカプチーノと長く付き合っていきたいという、大学生の“海”さんだった。
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2025年度のアバルトカップは、4月6日(日)のラウンド1を皮切りに、ナリタモーターランドにて4回開催の予定だ。サーキットで過ごす1日、エントリーフィーは1万2000円となっているが、半額になる学生割引もあるので、未経験の方もこの機会にぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。気になる方は、124ssk65@gmail.comまで問い合わせていただきたい。
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