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約30年所有するマツダ「ルーチェ ロータリーターボ」は自力でMT化! 燃費はリッター4キロ…「やっぱり気持ちよくて思わず踏んじゃいます」

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:外装はユアーズのエアロバンパーを装着
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:足まわりはブリッツの車高調に、マツダスピードのLSDを装着
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:ホイールはSSRのフォーミュラメッシュで、タイヤは205/55R16サイズのFIRESTONE FIREHAWK
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:リアはフェンダー爪折りなしで干渉せずに見事なツライチになっている
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:ロータリー仕様にはATしかなかったので自力でMT化したそうだ
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:マニュアルトランスミッションはFC3Sのもので、プロペラシャフトの長さを調節。シフトノブはマツダスピード
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:MT仕様のルーチェの内装にすることで違和感なくMT化している
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:ダイハツ「シャレード デ・トマソ」用の純正レカロシートを装着
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:インタークーラーはARC製
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:足まわりはブリッツの車高調に、マツダスピードのLSDを装着
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:エンジンもオーナー自らチューニングし、ポートを広げてある
  • マツダ ルーチェ ロータリーターボ:1990年式の個体を新車から5年落ちで走行4万kmのときに購入したという

マツダ最後のロータリーエンジン搭載セダン

かつて、マツダといえばロータリーエンジンでした。1986年から1995年まで販売された5代目「ルーチェ」にも、13B型ロータリーエンジン「13B」を搭載した「ロータリーターボ」というグレードがラインアップされていました。今回紹介するのは、純正ではAT仕様のみだったルーチェ ロータリーターボを購入し、オリジナルでMT化してしまったパワフルなオーナーです。

RX-7に憧れて、ロータリー仕様ルーチェを自力でMT化

小澤賢司さんが約30年乗っているというのがこの1990年式のマツダ「ルーチェ ロータリーターボ」だ。当時スポーツカーだけでなくセダンからバスまでさまざまなクルマにロータリーエンジンを搭載していたマツダ。このルーチェにもロータリーターボエンジンが搭載されている。

新車から5年落ちで走行4万kmのときに購入したという。

「当時はFC3SのRX-7が欲しかったのですが、新社会人になったばかりで買えませんでした。ならば、このルーチェなら同じエンジンで、これをマニュアル化すれば安いのでは? と買ってしまいました」

と小澤さん。ルーチェのロータリーエンジン仕様にはAT車しかないため、オリジナルでMTのルーチェ ロータリーを作ろうと思い立ってしまったのだ。

自動車関係の仕事をしていたこともあり、MT化は自力で行っている。トランスミッションはFC3Sのものでプロペラシャフトの長さを調節。MT仕様のルーチェの内装にすることで違和感なくMT化している。

ノーマル風に見えて細部まできっちり手が入っている

エンジンもじつは自らチューニング。載せ替えた翌年の夏のボーナスを使ってエンジンパーツを買い、ポートを広げてある。そのときに自ら組んだエンジンで8万~9万kmほど乗っている。

「当時の自分の技術力が信じられなくてスペア用にもう1基エンジンを買いましたが、結局エンジンが壊れなかったので、そのスペアエンジンはバラバラにしてまだ持っています」

エンジンは自らポートチューンし、インタークーラーはARC製。ハイフロータービンを組み合わせて制御はトラストのサブコンであるeマネージで行う。

足まわりはブリッツの車高調に、マツダスピードのLSDを装着。ホイールはSSRのフォーミュラメッシュでまとめる。タイヤは205/55R16サイズのFIRESTONE FIREHAWKを組み合わせている。フロント7J、リア8Jを合わせていて、リアはフェンダー爪折りなしで干渉せずに見事なツライチになっているのもポイント。ノーマル風に見えてきっちり手が入っている。

外装はユアーズのエアロバンパーを装着。内装はダイハツ「シャレード デ・トマソ」用の純正レカロシートを装着。マツダオプションのMOMOステアリングに、マツダスピードのシフトノブも渋さ満点だ。

MT化してもタービン交換しても燃費は変わらず……

もともとは通勤仕様で普通に使っていたそうだが、最近はセカンドカーがあるのでたまにドライブを楽しんでいるという。ちなみに燃費は4km/L。これはAT時代から変わらず、MT化してもタービン交換してもあまり変わらないそう。

「やっぱり気持ちよくて思わず踏んじゃうのがいけないんですかね(笑)」

ちなみに高速道路だと5.5km/L程度で、当時のカタログスペックである6km/L近く走ってくれるという。

約30年で10万kmを走行。現在の走行距離は14万km。エアコンを効かせるとエンジン冷却水の水温が上がるが、バッチリ効くようになっていて、今も普段乗りやドライブを楽しんでいる。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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